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Oracle® Automatic Storage Management管理者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71290-10
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ディスク・グループの手動リバランス

ALTER DISKGROUP文のREBALANCE句を使用して、ディスク・グループ内のファイルを手動でリバランスできます。通常、ディスク・グループは構成が変更されるとOracle ASMによって自動的にリバランスされるため、この操作は必要ありません。速度を自身で管理するには、自動リバランス操作ではなく手動リバランス操作の実行が必要になります。

ALTER DISKGROUP REBALANCE文のPOWER句を使用して、パラレル化の程度を指定し、それによってリバランス操作の速度を指定します。これは最低で0に設定でき、値を0にすると、この文が暗黙的または明示的に再実行されるまではリバランス操作が停止されます。値を大きくすると、リバランス操作の速度が上がります。

デフォルトのリバランス指数は、ASM_POWER_LIMIT初期化パラメータによって設定されます。POWER句の値の範囲は、ASM_POWER_LIMIT初期化パラメータと同じです。ASM_POWER_LIMIT初期化パラメータの詳細は、ASM_POWER_LIMITを参照してください。

進行中のリバランス操作の指数レベルは、新しいレベルでリバランス文を入力することによって変更できます。

デフォルトでは、ALTER DISKGROUP...REBALANCEコマンドは即時に戻されるため、リバランス操作がバックグラウンドで非同期に実行されているときに他のコマンドを実行できます。リバランス操作のステータスを確認するには、V$ASM_OPERATIONビューに問い合せます。

リバランス操作が完了するのを待ってからALTER DISKGROUP...REBALANCEコマンドが戻されるようにするには、REBALANCE句にWAITキーワードを追加します。この待機機能は特にスクリプトの場合に役に立ちます。このコマンドでは、NOWAITキーワードも使用できます。これにより、リバランス操作を非同期に実行するデフォルトの動作が呼び出されます。多くのプラットフォーム上でCTRL+Cと入力すると、待機モードのリバランス実行を中断できます。これにより、「ORA-01013: ユーザーによって現行の操作の取消しがリクエストされました」というメッセージとともにコマンドは即時に戻され、リバランス操作は非同期で続行されます。

リバランス操作の追加ルールは、次のとおりです。

次の例では、ディスク・グループdata2を手動でリバランスします。このコマンドは、リバランス操作が完了するまでは戻されません。

リバランス操作の詳細は、リバランス操作の調整を参照してください。

例4-9 ディスク・グループの手動リバランス

ALTER DISKGROUP data2 REBALANCE POWER 5 WAIT;