この項では、障害グループに関してよくある質問について説明します。内容は次のとおりです。
作成する必要のある障害グループの数は
作成する障害グループ数の選択は、データを失わずに許容する必要のある障害のタイプによって決まります。通常、ディスクの数が少ない場合(20未満など)、デフォルトの障害グループ作成の使用が最適です。この場合、ディスクはすべて独自の障害グループに入れられます。
ディスク数が少ない場合を対象としたデフォルトの障害グループ作成の使用は、ディスク数が多くても、問題が主にディスク障害である場合に適しています。たとえば、ディスク・グループが複数の小規模なモジュール型ディスク・アレイで構成されている場合があります。1つのモジュール型アレイ全体に障害が発生してもシステムを稼働し続ける必要がある場合、障害グループは1つのモジュール内のすべてのディスクで構成される必要があります。1つのモジュールに障害が発生した場合、このモジュール上のすべてのデータが他のモジュールに再配置され、冗長性がリストアされます。データの可用性を損わずに障害を許容する必要のある共有ハードウェアに複数のディスクが依存している場合、これらのディスクは同じ障害グループに入れる必要があります。
同時障害発生後に複数の障害グループをリカバリする方法は
同時障害は、複数の障害グループで使用される1つのハードウェアに障害がある場合に発生する可能性があります。このような障害では通常、すべてのディスクが使用できない場合、ディスク・グループを強制的にディスマウントします。
外部、標準または高冗長性を使用する必要のある状況は
Oracle ASMのミラー化はデータベース・サーバーで実行されるため、外部冗長性を使用してこの処理の負荷をストレージ・ハードウェアのRAIDコントローラに分散することをお薦めします。標準冗長性は、次のような状況で使用できます。
ストレージ・システムにRAIDコントローラがない
ストレージ・アレイ間でミラー化を行う
クラスタ構成が拡張されている
通常、Oracle ASMのミラー化は、サード・パーティの論理ボリューム・マネージャに対するOracleの代替手段です。Oracle ASMのミラー化により、Oracle Database環境でのレイヤーの追加デプロイによるソフトウェアの複雑さを排除します。