LOG_ARCHIVE_DESTおよびLOG_ARCHIVE_DEST_n初期化パラメータでは、ディスク・グループをアーカイブ・ログの宛先として指定できます。この方法で宛先を指定すると、アーカイブ・ログ・ファイル名は、一意の名前でデフォルトのサブディレクトリに作成されます。ただし、すべてのLOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータは一意の文字列である必要があります。同じディスク・グループを複数回入力するには、サブディレクトリを使用する必要があります。たとえば、LOG_ARCHIVE_DEST_nを次のように設定できます。
LOG_ARCHIVE_DEST_1 = 'LOCATION=+FRA/orcl/arc_1' LOG_ARCHIVE_DEST_2 = 'LOCATION=+FRA/orcl/arc_2' ...
LOG_ARCHIVE_DESTをディスク・グループ名に設定した場合は、LOG_ARCHIVE_FORMATは無視されます。アーカイブ・ログに対する一意のファイル名は、デフォルトのサブディレクトリにOracle Databaseによって自動的に作成されます。LOG_ARCHIVE_DESTをディスク・グループ内のディレクトリに設定した場合は、ファイルのエイリアスに対するLOG_ARCHIVE_FORMATのセマンティクスは通常どおりとなります。基礎となるファイルは、システム生成の名前でディスク・グループのデフォルトのディレクトリに生成されます。
また、DB_RECOVERY_FILE_DEST初期化パラメータをディスク・グループの宛先に設定できます。例17-3では、アーカイブ・ログ・ファイルが、ARCHIVELOGモードを有効にして生成され、DB_RECOVERY_FILE_DESTが+FRAディスク・グループに設定されています。ORCLはDB_UNIQUE_NAMEパラメータの値です。
関連項目:
アーカイブ保存されたREDOログ・ファイルの管理の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
例17-3: Oracle ASMディスク・グループ内のアーカイブ・ログ・ファイル
SQL> SHOW PARAMETER DB_RECOVERY_FILE_DEST NAME TYPE VALUE ------------------------------------ ----------- ------------------------------ db_recovery_file_dest string +FRA SQL> SELECT SUBSTR(name,1,64) name FROM V$ARCHIVED_LOG; NAME ---------------------------------------------------------------- +FRA/ORCL/ARCHIVELOG/2013_06_24/thread_1_seq_112.260.818960623 +FRA/ORCL/ARCHIVELOG/2013_06_24/thread_1_seq_113.261.818978423 +FRA/ORCL/ARCHIVELOG/2013_06_25/thread_1_seq_114.262.818993031 +FRA/ORCL/ARCHIVELOG/2013_06_25/thread_1_seq_115.263.819032439 +FRA/ORCL/ARCHIVELOG/2013_06_25/thread_1_seq_116.264.819047121 +FRA/ORCL/ARCHIVELOG/2013_06_25/thread_1_seq_117.265.819064815 +FRA/ORCL/ARCHIVELOG/2013_06_26/thread_1_seq_118.266.819079417 ...