ディスク・グループを作成した後に、ALTER DISKGROUP SQL文を使用して、互換性属性を変更できます。ALTER DISKGROUP SQL文を使用すると、変更をコミットする前に、指定のディスク・グループの互換性を拡張できます。
ALTER DISKGROUPを実行する場合、互換性を拡張してもデータベースおよびファイルシステムのアクセスが低下しないように、影響を受けるデータベースとファイルシステムをすべてオンラインにする必要があります。ディスク・グループの互換性を拡張する際は、COMPATIBLE.RDBMSまたはCOMPATIBLE.ADVM属性の前にCOMPATIBLE.ASM属性を拡張して、必ず表4-2に示したcompatible属性設定の有効な組合せにしてください。1つのALTER DISKGROUP文で拡張できる互換性属性は1つのみです。
次の例では、ディスク・グループdata3のOracle ASMの互換性を12.1に拡張します。data3ディスク・グループにアクセスするには、Oracle ASMインスタンスがOracle ASM 12cリリース1 (12.1)以上である必要があります。
ALTER DISKGROUP data3 SET ATTRIBUTE 'compatible.asm' = '12.1';
次の例では、ディスク・グループdata3のCOMPATIBLE.RDBMSおよびCOMPATIBLE.ADVM互換性属性を12.1に拡張します。この例では、COMPATIBLE.ASMの値が12.1に設定されていることを前提としています。
ALTER DISKGROUP data3 SET ATTRIBUTE 'compatible.rdbms' = '12.1', ALTER DISKGROUP data3 SET ATTRIBUTE 'compatible.advm' = '12.1';