ディスク・グループ属性の値を設定する場合は、Oracle Databaseの有効なリリース番号の少なくともメジャー・バージョンとマイナー・バージョンを指定します。たとえば、互換性を'11.2'または'12.1'のように指定できます。欠落しているバージョン番号の桁はゼロとみなされます。
表4-2に、ディスク・グループの互換性属性の有効な組合せと、各組合せについてOracle ASMインスタンスとデータベース・インスタンスの有効なバージョンを示します。
表4-2 ディスク・グループの互換性属性設定の例
| COMPATIBLE.ASM | COMPATIBLE.RDBMS | COMPATIBLE.ADVM | Oracle ASMインスタンスのバージョン | RDBMSインスタンスCOMPATIBLE設定 |
|---|---|---|---|---|
10.1 |
10.1 |
該当なし |
>= 10.1 |
>= 10.1 |
11.1 |
10.1 |
該当なし |
>= 11.1 |
>= 10.1 |
11.2 |
11.2 |
11.2 |
>= 11.2 |
>= 11.2 |
12.1 |
12.1 |
12.1 |
>= 12.1 |
>= 12.1 |
次に、Oracle ASMとデータベースのリリースで考えられる組合せの一部を示します。
データベースのリリースはOracle Database 11gリリース2 (11.2) (データベース初期化パラメータCOMPATIBLEは11.2に設定)、Oracle ASMのリリースはOracle ASM 11gリリース2 (11.2)。ディスク・グループのCOMPATIBLE.ASMとCOMPATIBLE.RDBMSのディスク・グループ属性は10.2に設定されています。
Oracle ASMのディスク・グループ機能は、Oracle Database 10gリリース2 (10.2)でも有効です。
データベースのリリースはOracle Database 10gリリース1 (10.1)、Oracle ASMのリリースは11.2。ディスク・グループのCOMPATIBLE.ASMは11.2に、COMPATIBLE.RDBMSは10.1に設定されています。
属性設定の組合せに対して使用可能なディスク・グループ機能について、表4-3に示します。
データベースのリリースはOracle Database 12cリリース1 (12.1) (データベース初期化パラメータCOMPATIBLEは12.1に設定)、Oracle ASMのリリースはOracle ASM 12cリリース1 (12.1)。ディスク・グループの互換性属性はすべて12.1に設定されています。
属性設定の組合せに対して使用可能なディスク・グループ機能について、表4-3に示します。