不完全なOracle ASMファイル名は、ファイル作成操作にのみ使用され、単一ファイル作成と複数ファイル作成の両方に使用されます。このファイル名は、ディスク・グループ名のみで構成されます。Oracle ASMでは、システム・デフォルト・テンプレートを使用してOracle ASMファイルのミラー化およびストライプ化属性が決定されます。使用されるシステム・テンプレートは、作成されるファイル・タイプによって決まります。たとえば、表領域のデータファイルを作成する場合は、DATAFILE
テンプレートが使用されます。
不完全なOracle ASMファイル名の使用例としては、たとえばDB_CREATE_FILE_DEST
初期化パラメータを次のように設定します。
+data
この設定を使用すると、表領域を作成するたびにデータファイルがdata
ディスク・グループに作成され、各データファイルには異なる完全修飾名が割り当てられます。詳細は、「ディスク・グループ指定にデフォルトのファイルの場所を使用したOracle ASMファイルの作成」を参照してください。