目的
Oracle ACFSファイルシステム、ディレクトリまたは個別のファイルの暗号化を無効にします。
構文および説明
acfsutil encr off -h acfsutil encr off -m mount_point [[-r] path [ path ...]]
acfsutil encr off -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。
表16-81に、acfsutil encr offコマンドで使用可能なオプションを示します。
表16-80 acfsutil encr offコマンドのオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
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このファイルシステムがマウントされるディレクトリを指定します。 |
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ディレクトリの絶対パスまたは相対パスを表示します。複数のパス値を指定できます。 |
このコマンドは、セキュリティ・レルム保護されたファイルでは実行できません。
管理者だけがこのコマンドをOracle ACFSファイルシステムで実行できます(pathを指定しない-mオプション)。pathを指定せずに-mオプションを指定すると、マウント・ポイントの下のすべてのファイルが復号化されます。
pathオプションは、読取り-書込みスナップショット内のファイルまたはディレクトリへのパスを指定できます。rootディレクトリ上で-rオプションがコマンドで指定されている場合、コマンドは.ACFSディレクトリ下でスナップショットを横断しません。復号化操作がファイルシステムのレベルで指定されている場合、その操作では、.ACFS/snaps/ディレクトリ内のスナップショットのファイルとディレクトリを処理しません。
rootまたはシステム管理者権限を持つユーザーのみがこのコマンドを実行して、ファイルシステムで暗号化を無効にできます。ファイルの所有者もこのコマンドを実行してディレクトリまたはファイルの暗号化を無効にできます。
例
次に、acfsutil encr offの使用例を示します。
例16-73 acfsutil encr offコマンドの使用方法
# /sbin/acfsutil encr off -m /acfsmounts/acfs1
# /sbin/acfsutil encr off -m /acfsmounts/acfs1
-r /acfsmounts/acfs1/myfiles