目的
暗号化キー用のストレージを作成します。
構文および説明
acfsutil encr init -h acfsutil encr init [-p ]
acfsutil encr init -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。
表16-79に、acfsutil encr initコマンドで使用可能なオプションを示します。
表16-79 acfsutil encr initコマンドのオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
|
キー用のPKCS(パスワード保護)ストレージを作成します。 |
acfsutil encr initコマンドを実行してからでないと、他の暗号化acfsutilコマンドは実行できません。このコマンドはOracle ACFS暗号化が実行するクラスタごとに1度実行する必要があります。
Oracle Key Vaultをキー・ストアとして使用する場合は、引き続き最初にacfsutil encr initを実行する必要があります。
関連項目:
Oracle Key Vaultの詳細は、『Oracle Key Vault管理者ガイド』を参照してください。
-pオプションを指定すると、パスワードを求められたときに入力する必要があります。パスワードは、「acfsutil sec init」で説明した形式に従う必要があります。
-pオプションを指定しないと、シングル・サインオン(SSO)ウォレットが作成されます。
rootまたはシステム管理者権限を持つユーザーのみがこのコマンドを実行できます。
例
次に、acfsutil encr initコマンドの使用例を示します。
例16-72 acfsutil encr initコマンドの使用方法
# /sbin/acfsutil encr init