目的
Oracle ACFSファイルシステム、ディレクトリまたはファイルの暗号化関連の情報を表示します。
構文および説明
acfsutil encr info -h acfsutil encr info -m mount_point [[-r] path [path …]]
acfsutil encr info -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。
表16-78に、acfsutil encr infoコマンドで使用可能なオプションを示します。
表16-78 acfsutil encr infoコマンドのオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
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このファイルシステムがマウントされるディレクトリを指定します。 |
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ディレクトリの絶対パスまたは相対パスを表示します。複数のパス値を指定できます。 |
pathを指定せずに-mを指定すると、暗号化の状態、アルゴリズムおよびキー長がファイルシステム・レベルで表示されます。
pathを指定して-rを指定すると、暗号化の状態、アルゴリズムおよびキー長がpathで指定したディレクトリの下のすべてのオブジェクトに対して表示されます。
ファイルがpathオプションで指定される場合、acfsutil encr infoコマンドはスナップショット内のファイルの暗号化状態とパラメータを表示します。
レルム保護されたオブジェクト上で実行される場合、このコマンドは失敗します。
どのユーザーもこのコマンドを実行して、ファイルシステム、ディレクトリまたはファイルの暗号化情報を表示できます。
acfsutil encr infoコマンドをシステム管理者として実行すると、使用されているキーストアのタイプが出力に表示されます。タイプは、OCR (SSO)内のシングルサインオン・ウォレット、OCR (PKS)内のパスワード保護ウォレットおよびキー・ストアとしてのOracle Key Vault (OKV)です。
例
次に、acfsutil encr infoの使用例を示します。
例16-71 acfsutil encr infoコマンドの使用方法
# /sbin/acfsutil encr info -m /acfsmounts/acfs1
# /sbin/acfsutil encr info -m /acfsmounts/acfs1
-r /acfsmounts/acfs1/myfiles