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Oracle® Automatic Storage Management管理者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71290-10
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acfsutil sec init

目的

Oracle ACFSセキュリティを初期化します。

構文および説明

acfsutil sec init -h
acfsutil sec init -u admin -g admin_sec_group

acfsutil sec init -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

表16-56に、acfsutil sec initコマンドで使用可能なオプションを示します。

表16-56 acfsutil sec initコマンドのオプション

オプション 説明

-u admin

最初のセキュリティ管理者のユーザー名を指定します。指定するユーザーは、既存のオペレーティング・システム(OS)ユーザーであり、-gオプションで指定したオペレーティング・システム・グループのメンバーである必要があります。

Windowsでは、セキュリティ管理者ユーザー名はdomain_name\usernameの形式での完全修飾ユーザー名で指定される必要があります。

-g admin_sec_group

管理者のセキュリティ・グループの名前を指定します。指定するグループは、既存のオペレーティング・システム(OS)グループである必要があります。

Windowsでは、グループ名はdomain_name\groupnameの形式での完全修飾ドメイングループ名で指定される必要があります。domain_name\groupnameがスペースを含む場合、文字列を二重引用符(" ")で囲みます。

acfsutil sec initコマンドは、セキュリティ資格証明に必要なストレージを作成し、オペレーティング・システム・ユーザーを最初のセキュリティ管理者として識別します。コマンドはまた、指定されたセキュリティ・グループであるオペレーティング・システム・グループを識別します。セキュリティ管理者であるすべてのユーザーは、指定されたセキュリティ・グループのメンバーである必要があります。セキュリティ管理者はすべてのOracle ACFSファイルシステムで共通です。

OSユーザーおよびOSグループを設定する場合、詳細はオペレーティング・システム(OS)固有のドキュメントを参照してください。

acfsutil sec initコマンドは、1度実行されて各クラスタに対しOracle ACFSセキュリティが設定されれば、クラスタ内の任意のノードから実行できます。他のセキュリティ・コマンドもクラスタ内の任意のノードから実行できます。

rootユーザーまたはWindowsのAdministratorユーザーのみがこのコマンドを実行できます。ユーザーはセキュリティ管理者のパスワードを指定します。セキュリティ管理者パスワードは次の形式に従う必要があります。

  • 最大文字数は20です。

  • 最小文字数は8です。

  • パスワードには少なくとも1つの数字が含まれる必要があります。

  • パスワードには少なくとも1つの文字が含まれる必要があります。

新しいセキュリティ管理者はacfsutil sec admin passwordコマンドを使用してパスワードを変更できます。詳細は、acfsutil sec admin passwordを参照してください。

セキュリティ管理者は、基礎となるオペレーティング・システムの権限があるかどうか、またはレルムの確認で許可されるかどうかにかかわらず、Oracle ACFSファイルシステムのすべてのディレクトリを参照できます。この例外により、セキュリティ管理者はファイルがOracle ACFSセキュリティ・レルムでセキュリティ保護されている場合にその場所を確認することができます。ただし、セキュリティ管理者は、適切なオペレーティング・システムおよびセキュリティ・レルム権限がなければ、個別のファイルの内容を表示することはできません。

次に、acfsutil sec initコマンドの使用例を示します。

例16-49 acfsutil sec initコマンドの使用方法

$ /sbin/acfsutil sec init -u grid -g asmadmin