目的
Oracle ACFSセキュリティ・メタデータをマウント・ポイントで識別したファイルシステムにロードします。
構文および説明
acfsutil sec load -h acfsutil sec load -m mount_point -p file
acfsutil sec load -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。
表16-57に、acfsutil sec loadコマンドで使用可能なオプションを示します。
表16-57 acfsutil sec loadコマンドのオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
|
このファイルシステムがマウントされるディレクトリを指定します。 |
|
既存の保存されたセキュリティ・メタデータ・ファイルの名前を指定します。 |
acfsutil sec loadコマンドは保存されたXMLファイル内のセキュリティ・メタデータを指定したOracle ACFSファイルシステムにロードします。
acfsutil sec loadコマンドを実行するには、ロード先のマウント・ポイントに、セキュリティ用に用意されたファイルシステムがあり、ユーザー作成のセキュリティ・オブジェクトが含まれない必要があります。
ロード先マウント・ポイントにマウントされたファイルシステムにセキュリティ・オブジェクトが含まれる場合、acfsutil sec prepare -uを実行して、ファイルシステムに作成済のすべてのセキュリティ・オブジェクトを削除する必要があります。acfsutil sec prepare -uを正常に実行した後、acfsutil sec prepareを実行して、セキュリティ用のファイルシステムを準備します。acfsutil sec prepareを正常に実行した後で、ファイルシステムでacfsutil sec loadを実行できます。ファイルシステムでのセキュリティの準備またはファイルシステムからのセキュリティの削除の詳細は、「acfsutil sec prepare」を参照してください。
acfsutil sec loadコマンドではバックアップ・ファイルからシステム・セキュリティ・レルムをロードできません。システム・セキュリティ・レルムはacfsutil sec prepareコマンドを使用して作成されます。acfsutil sec loadはこれらのレルムを再作成しません。システム作成のセキュリティ・レルムの詳細は、「acfsutil sec prepare」を参照してください。
セキュリティ管理者のみがこのコマンドを実行できます。
例
次に、acfsutil sec loadコマンドの使用例を示します。
例16-50 acfsutil sec loadコマンドの使用方法
$ /sbin/acfsutil sec load -m /acfsmounts/acfs1 -p my_metadata_file.xml