Oracle ASMファイル名は、SQL文のファイル指定句で指定できます。初めてファイルを作成する場合は、Oracle ASMファイル名の作成形式を使用します。Oracle ASMファイルが存在する場合は、参照形式のファイル名を使用する必要があり、ファイルを再作成する場合は、領域が新しいファイルに再利用されるように、REUSE
キーワードを追加する必要があります。たとえば、「Oracle ASMでの制御ファイルの作成」に示されているように、制御ファイルを再作成する場合は、このような使用方法が可能です。
参照形式をREUSE
キーワードとともに使用し、ファイルが存在しない場合は、エラーが発生します。
例5-2に、SQL文でOracle ASMファイル名を指定する例を示します。この場合、これはファイル作成形式で使用されます。
表領域mytblspace
が作成されます。この表領域は、ディスク・グループdata
に含まれている、サイズが200MBの1つのデータファイルで構成されます。データファイルは自動拡張可能に設定され、最大サイズの制限もありません。AUTOEXTEND
句を使用すると、このデフォルトを無効にすることができます。
SQL文でのOracle ASMファイル名の他の使用例は、「SQL*Plusを使用したOracle ASMでのデータベース・ファイルの作成」を参照してください。
例5-2 SQL文でのOracle ASMファイル名の使用
CREATE TABLESPACE mytblspace DATAFILE '+data' SIZE 200M AUTOEXTEND ON;