目的
Oracle ACFSセキュリティ・レルムからオブジェクトを削除します。
構文および説明
acfsutil sec realm delete -h acfsutil sec realm delete realm -m mount_point {[-u user, ...] [-G os_group, ...] [-l :ruleset,commandrule:ruleset, ...] [-f [ -r] path, ...] ] [-e ]}
acfsutil
sec
realm
delete
-h
は、ヘルプ・テキストを表示して終了します。
表16-66に、acfsutil
sec
realm
delete
コマンドで使用可能なオプションを示します。
表16-66 acfsutil sec realm deleteコマンドのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
|
レルム名を指定します。 |
|
このファイルシステムがマウントされるディレクトリを指定します。 |
|
削除するユーザー名を指定します。 |
|
削除するオペレーティング・システム・グループを指定します。 |
|
レルムから削除するフィルタを指定します。コマンド・ルールのリストを表示するには、 |
|
これがファイルをセキュリティ保護している最後のレルムである場合、そのファイルはファイルシステム・レベルの暗号化状態と一致するように暗号化または復号化されます。 |
|
レルムで暗号化を無効にします。 暗号化を無効にするときに、このオプションは他の暗号化されたレルムに属していない、レルム内のファイルを復号化します。ファイルが暗号化された他のレルムの一部であるか、またはファイルシステムで暗号化がオンになる場合、そのファイルは暗号化されたままです。 |
acfsutil
sec
realm
delete
コマンドは指定したレルムからオブジェクトを削除します。削除するオブジェクトは、ユーザー、グループ、ルール・セットおよびファイルなどです。オブジェクトの削除時にコマンドでエラーが発生した場合、メッセージが表示されて、コマンドは残りのオブジェクトの処理を続行します。
ユーザー、オペレーティング・システム・グループまたはコマンド・ルールを追加する場合、複数のエントリをカンマ区切りリストで追加できます。カンマ区切りリストに空白を使用しないでください。空白を追加する場合、リストを引用符で囲います。
セキュリティ管理者のみがこのコマンドを実行できます。
例
次に、acfsutil
sec
realm
delete
コマンドの使用例を示します。
例16-60 acfsutil sec realm deleteコマンドの使用方法
$ /sbin/acfsutil sec realm delete my_security_realm -m /acfsmounts/acfs1 -f -r /acfsmounts/acfs1/myoldfiles/*.log