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Oracle® Automatic Storage Management管理者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71290-10
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acfsutil sec realm delete

目的

Oracle ACFSセキュリティ・レルムからオブジェクトを削除します。

構文および説明

acfsutil sec realm delete -h
acfsutil sec realm delete realm -m mount_point 
     {[-u user, ...] [-G os_group, ...] 
     [-l :ruleset,commandrule:ruleset, ...]
     [-f [ -r] path, ...] ] [-e ]}

acfsutil sec realm delete -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

表16-66に、acfsutil sec realm deleteコマンドで使用可能なオプションを示します。

表16-66 acfsutil sec realm deleteコマンドのオプション

オプション 説明

realm

レルム名を指定します。

-m mount_point

このファイルシステムがマウントされるディレクトリを指定します。

-u user

削除するユーザー名を指定します。

-G os_group

削除するオペレーティング・システム・グループを指定します。

-l commandrule:ruleset

レルムから削除するフィルタを指定します。コマンド・ルールのリストを表示するには、acfsutil sec info-cオプションを使用します。rulesetはこのレルム用にコマンド・ルールと関連付けられたルール・セットを指定します。

-f [-r] path ...

pathで指定したファイルをレルムから削除します。-rは再帰的な操作を指定します。ファイル・パスは空白で区切る必要があります。

これがファイルをセキュリティ保護している最後のレルムである場合、そのファイルはファイルシステム・レベルの暗号化状態と一致するように暗号化または復号化されます。

-e

レルムで暗号化を無効にします。

暗号化を無効にするときに、このオプションは他の暗号化されたレルムに属していない、レルム内のファイルを復号化します。ファイルが暗号化された他のレルムの一部であるか、またはファイルシステムで暗号化がオンになる場合、そのファイルは暗号化されたままです。

acfsutil sec realm deleteコマンドは指定したレルムからオブジェクトを削除します。削除するオブジェクトは、ユーザー、グループ、ルール・セットおよびファイルなどです。オブジェクトの削除時にコマンドでエラーが発生した場合、メッセージが表示されて、コマンドは残りのオブジェクトの処理を続行します。

ユーザー、オペレーティング・システム・グループまたはコマンド・ルールを追加する場合、複数のエントリをカンマ区切りリストで追加できます。カンマ区切りリストに空白を使用しないでください。空白を追加する場合、リストを引用符で囲います。

セキュリティ管理者のみがこのコマンドを実行できます。

次に、acfsutil sec realm deleteコマンドの使用例を示します。

例16-60 acfsutil sec realm deleteコマンドの使用方法

$ /sbin/acfsutil sec realm delete my_security_realm -m /acfsmounts/acfs1
     -f -r /acfsmounts/acfs1/myoldfiles/*.log