Oracle ADVMボリューム・デバイス・ファイルで構成されたアクティブ・ファイルシステムは、Oracle ASMインスタンスが停止されるか、ディスク・グループがディスマウントされる前にディスマウントする必要があります。ファイルシステムがディスマウントされると、Oracle ASMファイルに対して使用中の参照はすべて削除され、関連ディスク・グループのディスマウントまたはインスタンスの停止が可能になります。
関連するOracle ACFSがアクティブであるときに、Oracle ASMインスタンスまたはディスク・グループが強制的に停止されるか、障害が発生すると、ファイルシステムはオフライン・エラー状態になります。ファイルシステムがOracle ADVMボリューム・ファイルに現在マウントされている場合は、それらのファイルシステムを先にディスマウントせずにOracle ASMインスタンスを終了するのに、SHUTDOWN
ABORT
コマンドを使用しないでください。使用すると、アプリケーションでI/Oエラーが発生し、Oracle ASMストレージの隔離前に、終了時点で書き込まれるOracle ACFSのユーザー・データおよびメタデータがストレージにフラッシュされない可能性があります。ファイルシステムのディスマウントが不可能な場合は、SHUTDOWN
ABORT
操作を発行する前に、2つのsync
(1)コマンドを実行してキャッシュ済のファイルシステム・データおよびメタデータを永続ストレージにフラッシュする必要があります。
その後でオフライン・ファイルシステムにアクセスしようとすると、エラーが戻されます。その状態からファイルシステムをリカバリするには、Oracle ACFSファイルシステムのディスマウントと再マウントが必要です。1つのアクティブ・ファイルシステムをアンマウントするには、たとえオフラインのものであっても、そのファイルシステムを使用するすべてのアプリケーション(シェル参照を含む)を停止する必要があります。たとえば、ファイルシステム・ディレクトリへの前のディレクトリ変更(cd
)です。Linuxのfuser
またはlsof
コマンド、あるいはWindowsのhandle
コマンドは、プロセスおよびオープン・ファイルに関する情報を表示します。
Oracle ASMインスタンスの停止の詳細は、「Oracle ASMインスタンスの停止について」を参照してください。ディスク・グループのディスマウントの詳細は、「ディスク・グループのマウントおよびディスマウント」を参照してください。