サービスによって、位置の透過性がもたらされます。サービス名は複数のデータベース・インスタンスを識別することができ、インスタンスは複数のサービスに属することができます。複数のデータベース機能で、Oracle RACデータベース用のサービスを使用します。
この項には次のトピックが含まれます:
デフォルトでは、Oracle RAC環境で、パラレルで実行されるSQL文はクラスタ内のすべてのノードで実行できます。このクロスノードまたはノード間パラレル実行を適切に実現するには、ノード間パラレル実行によってインターコネクト・トラフィックが増大する可能性があるため、Oracle RAC環境でのインターコネクトのサイズが適切である必要があります。ノード間パラレル実行を制限するには、初期化パラメータPARALLEL_FORCE_LOCAL
を使用してOracle RAC環境でパラレル実行を制御します。このパラメータをTRUE
に設定すると、パラレル実行サーバーは、SQL文が開始されたのと同じOracle RACノードからのみ実行できます。
サービスを使用して、パラレルSQL操作に使用できるインスタンスの数を制限します。デフォルトのデータベース・サービスを使用すると、パラレルSQL操作は、使用可能なすべてのインスタンスで実行できます。それぞれが1つ以上のインスタンスを含むサービスを必要な数のみ作成できます。パラレルSQL操作が開始されると、パラレル実行サーバーは、最初のデータベース接続で使用された特定のサービスを提供するインスタンス上でのみ起動されます。
PARALLEL_INSTANCE_GROUP
は、Oracle RACパラメータで、サービスとともに使用すると、パラレル問合せ操作を、限られた数のインスタンスに制限できます。パラレル問合せ操作を、限られた数のインスタンスに制限するには、PARALLEL_INSTANCE_GROUP
初期化パラメータにサービスの名前を設定します。これは、パラレル・リカバリやGV$
問合せの処理などの他のパラレル操作には影響しません。
Oracle Streamsでは、様々な点でOracle RAC機能が利用されます。Oracle StreamsがOracle RAC環境で構成されている場合、各キュー表には所有するインスタンスがあります。キュー表をホストするインスタンスに障害が発生しても、Oracle RACデータベースの別のインスタンスがキュー表の所有インスタンスになるため、Oracle Streamsは継続して稼働できます。
また、Oracle RACデータベースでは、バッファ・キューごとにサービスが作成されます。インスタンスの起動や停止などのために所有権が切り替わる場合、このサービスは常に、宛先キューの所有者インスタンスで実行され、このキューの所有権に従います。このサービスは、キューからキューへの伝播で使用されます。
関連項目:
詳細は、『Oracle Streams概要および管理』を参照してください。