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Oracle® Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71323-07
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srvctl modify database

データベースの構成を変更します。

構文およびパラメータ

srvctl modify databaseコマンドは、次の構文で使用します。

srvctl modify database -db db_unique_name [-eval] [-dbname db_name] 
     [-instance instance_name] [-oraclehome oracle_home] [-user user_name] 
     [-server server_list] [-timeout timeout] [-domain db_domain] 
     [-spfile spfile] [-pwfile password_file_path]
     [-role {PRIMARY|PHYSICAL_STANDBY|LOGICAL_STANDBY|SNAPSHOT_STANDBY}]
     [-startoption start_options] [-stopoption stop_options] 
     [-policy {AUTOMATIC | MANUAL | NORESTART}]
     [-serverpool "server_pool_list" [-node node_name]] 
     [-pqpool pq_server_pools] [{-diskgroup "diskgroup_list" | -nodiskgroup}]
     [-acfspath "acfs_path_list"] [-force]

表A-77 srvctl modify databaseのパラメータ

パラメータ 説明
-db db_unique_name

データベースの一意の名前。

-eval

このパラメータを使用すると、コマンドがシステムに及ぼす影響を仮定的に評価できます。

-dbname db_name

DB_NAME初期化パラメータで指定されたデータベースの名前(-databaseパラメータで指定されたデータベースの一意の名前と異なる場合)。

-instance instance_name

インスタンス名の接頭辞。このパラメータは、管理者管理Oracle RAC One Nodeデータベースで必要になります。

-oraclehome oracle_home

データベースのOracleホームのパス。

-user user_name

Oracleホーム・ディレクトリを所有するユーザーの名前。

注意: -userパラメータを指定する場合は、権限付きモードでこのコマンドを実行する必要があります。

-server "server_list"

Oracle RAC One Nodeデータベースの候補サーバーのリスト。

注意: このパラメータは、管理者管理Oracle RAC One Nodeデータベースでのみ使用できます。Oracle RAC One Nodeデータベースがポリシー管理である場合、このパラメータは使用できません

-timeout timeout

Oracle RAC One Nodeデータベースのオンライン・データベース再配置タイムアウト(分単位)。デフォルトは30です。

-domain db_domain

データベースのドメインを指定します。

注意: データベースに初期化パラメータDB_DOMAINが設定されている場合は、このパラメータを指定する必要があります。

-spfile spfile

Oracle ASMディスク・グループのデータベース・サーバー・パラメータ・ファイルの場所へのフルパス。

-pwfile password_file_path

Oracle ASMディスク・グループのパスワード・ファイルの場所へのフルパス。

-role [PRIMARY | PHYSICAL_STANDBY
 | LOGICAL_STANDBY
 | SNAPSHOT_STANDBY]

Oracle Data Guard構成ロールでのデータベースのロール(PRIMARYPHYSICAL_STANDBYLOGICAL_STANDBYまたはSNAPSHOT_STANDBY)。

-startoption start_options

データベースの起動オプション(OPENMOUNTNOMOUNTなど)。

注意:

  • 起動オプションに複数の語を指定する場合(read onlyread writeなど)、語をスペースで区切り、二重引用符("")で囲みます。たとえば"read only"とします。

  • Oracle Data Guard構成でスイッチオーバーを実行する場合、プライマリ・データベースになるスタンバイ・データベースの-startoptionは、スイッチオーバーの後では常にOPENに設定されます。

関連項目: 起動オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。

-stopoption stop_options

データベースの停止オプション(NORMALTRANSACTIONALIMMEDIATEABORTなど)。

関連項目: 停止オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』も参照してください。

-policy [AUTOMATIC
 | MANUAL | NORESTART

データベース・リソースの管理ポリシー。

-serverpool "server_pool_list"

ポリシー管理データベースに使用するサーバー・プール名のカンマ区切りリスト。

注意:

  • 管理者管理データベースを変更している場合、このパラメータによって、データベースがポリシー管理に変更され、さらに、すべてのデータベースのサービスが指定したサーバー・プール内でUNIFORMサービスとして実行されるように変更されます。管理者管理データベースをポリシー管理データベースに変換するために指定できるサーバー・プールは1つのみです。

  • このパラメータは、Oracle ClusterwareおよびOracle RACでのみ使用できます。

-node node_name

指定したサーバー・プールでシングル・インスタンス・データベースを実行するノードの名前。このパラメータは、-serverpoolパラメータを使用する場合にのみ指定できます。

-diskgroup "diskgroup_list"

Oracle ASMディスク・グループのカンマ区切りリスト。

-nodiskgroup

Oracle ASMディスク・グループへのデータベースの依存性を削除します。

-acfspath "acfs_path_list"

データベースの依存性が設定された、二重引用符("")で囲まれた単一のOracle ACFSパスまたはOracle ACFSパスのカンマ区切りリスト

このパラメータは、データベースがORACLE_HOMEファイル・システムとは異なるファイル・システムでORACLE_BASEを使用する場合など、ORACLE_HOME以外のOracle ACFSファイル・システムへの依存性を作成する場合に使用します。

-force

一部のリソースが停止されている場合にも、操作を強制します。

使用上の注意

  • srvctl modify databaseコマンドは、管理者管理データベースをポリシー管理データベースに変換できます。管理者管理データベースの実行については、サーバー・リストが提供されている場合は、そのデータベースが実行されているノードがそのリストに含まれている必要があります。インスタンス名の接頭辞は、srvctl add databaseコマンドの実行後に変更することはできません。

  • Oracle RAC One Nodeデータベースでは、管理ポリシーをAUTOMATIC (-policyパラメータを使用)から変更できません。実行しようとすると、エラー・メッセージが表示されます。非クラスタ・データベースが実行されるノードを変更する場合に使用する-nodeパラメータについても同様です。

  • ポリシー管理Oracle RAC One Nodeデータベースでは、-serverpoolパラメータを使用して、サーバー・プール間でOracle RAC One Nodeデータベースを移動できますが、指定できるサーバー・プールは1つのみです。サーバー・プールのリストを指定すると、エラーが戻されます。

次の例は、データベースのロールをロジカル・スタンバイに変更します。

$ srvctl modify database -db crm -role logical_standby

次の例では、Oracle ASMディスク・グループSYSFILESLOGSおよびOLTPを使用するようにracTestデータベースに指示します。

$ srvctl modify database -db racTest -diskgroup "SYSFILES,LOGS,OLTP"