Oracle MultitenantはOracle Database 12cのオプションで、統合、プロビジョニング、アップグレードなどを簡略化します。これは、マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)に複数のプラガブル・データベース(PDB)を保持することができるアーキテクチャに基づいています。アプリケーション層を変更することなく、既存のデータベースをPDBとして採用できます。このアーキテクチャでは、1つのシステム上で様々なビジネスで重要なアプリケーションを統合するときに必要なローカルの高可用性を、Oracle RACが提供します。
Oracle RACでPDBを使用する場合、マルチテナントCDBはOracle RACに基づきます。各PDBをOracle RAC CDBの各インスタンスまたはインスタンスのサブセットで使用可能にすることができます。いずれの場合も、PDBへのアクセスおよび管理は、動的データベース・サービスを使用して調整されます。これは接続にOracle Net Servicesを使用する1つのインスタンスOracleデータベース内なので、アプリケーションにより使用されて各PDBに接続することもあります。
Oracle RACデータベースをCDBとして作成し、そのCDBに1つ以上のPDBを接続する場合、Oracle RACのCDBのどのインスタンスでもPDBはデフォルトで自動起動されません。PDBに(データベース名と同じ名前のデフォルトのデータベース・サービス以外の)最初の動的なデータベース・サービスが割り当てられると、PDBはサービスが実行されるインスタンスで有効になります。
Oracle RACの1つ以上のインスタンスでPDBが有効かどうかにかかわらず、CDBは通常、PDBで実行されるサービスで管理されます。インスタンス上でPDBを手動で起動することによって、Oracle RAC CDBの各インスタンス上でPDBアクセスを手動で有効化できます。