Oracle RAC環境内の各ノードには、固有のインメモリー(IM)列格納があります。各Oracle RACノードのIM列格納は同じサイズにすることをお薦めします。IM列格納を必要としないOracle RACノードの場合、INMEMORY_SIZE
パラメータを0に設定します。
完全に異なるオブジェクトを各ノードに移入させたり、より大きなオブジェクトをクラスタ内のすべてのIM列格納間で分散させることが可能です。同じオブジェクトを各ノード(エンジニアド・システム上のみ)のIM列格納に表示させることも可能です。クラスタ内のIM列格納間のオブジェクトの分散は、INMEMORY
属性への2つの追加の副句(DISTRIBUTE
およびDUPLICATE
)により制御されます。
Oracle RAC環境では、指定されたINMEMORY
属性のみを含むオブジェクトが、クラスタ内のIM列格納間で自動的に分散されます。DISTRIBUTE
句を使用して、クラスタ間でのオブジェクトの分散方法を指定することができます。デフォルトで、使用されるパーティション化のタイプ(ある場合)によりオブジェクトの分散方法が決定されます。オブジェクトがパーティション化されないと、ROWID範囲に分散されます。あるいは、DISTRIBUTE
句を指定して、デフォルトの動作をオーバーライドすることができます。
エンジニアド・システムでは、クラスタ内のIM列格納間でメモリーに移入されたオブジェクトを複製またはミラー化することができます。これにより最高レベルの冗長性が提供されます。DUPLICATE
句を使用して、クラスタ内のIM列格納間でのオブジェクトの複製方法を制御することができます。DUPLICATE
を指定する場合、データのミラー化されたコピーが1つ、クラスタ内のIM列格納間で分散されます。クラスタ内の各IM列格納内のすべてのオブジェクトを複製する場合は、DUPLICATE ALL
を指定します。
注意:
非エンジニアド・システムでOracle RACにデプロイする場合、DUPLICATE
句はNO DUPLICATE
として扱われます。
関連項目:
IM列格納の詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください