DBCAを使用してOracle RACデータベースを作成すると、次の処理が自動的に実行されます。
サーバー側のロード・バランシングの構成および有効化
サーバー上のtnsnames.oraファイルにおけるクライアント側のロード・バランシング接続定義のサンプルの作成
Oracle Clusterwareデータベース・エージェントの役割は、LISTENER_NETWORKSパラメータの管理です。
注意:
注意: REMOTE_LISTENERパラメータを手動で設定している場合は、このパラメータをscan_name:scan_portに設定します。
FAN、高速接続フェイルオーバーおよびロード・バランシング・アドバイザは、正確な接続時ロード・バランシング構成(サービスに対する接続時ロード・バランシングの目標の設定など)に基づいて処理を実行します。接続時ロード・バランシングでは、LONGまたはSHORTのいずれかの目標を使用できます。これらの目標の特性は次のとおりです。
SHORT: SHORT接続時ロード・バランシング方式は、ランタイム・ロード・バランシングを使用するアプリケーションに使用します。ロード・バランシング・アドバイザに統合されている接続プールを使用する場合は、CLB_GOALをSHORTに設定します。次の例では、SRVCTLを使用して、サービスoltpappを変更し、接続時ロード・バランシングの目標にSHORTを設定しています。
$ srvctl modify service -db db_unique_name -service oltpapp -clbgoal SHORT
LONG: LONG接続時ロード・バランシング方式は、ランタイム・ロード・バランシングが必要でない場合に使用します。このことは、バッチ操作の場合に一般的です。LONGは、デフォルトの接続時ロード・バランシングの目標です。次の例では、SRVCTLを使用してサービスbatchconnを変更し、長時間セッション用の接続時ロード・バランシングの目標を定義しています。
$ srvctl modify service -db db_unique_name -service batchconn -clbgoal LONG