ノードでアーカイブREDOログが生成されると、Oracle Databaseはそのログのファイル名を常にターゲット・データベースの制御ファイルに記録します。リカバリ・カタログを使用している場合、アーカイブREDOログのファイル名は、RMANによって再同期化の実行時にリカバリ・カタログにも記録されます。
あるノードが特定のファイル名でログをファイル・システムに書き込む場合、このアーカイブREDOログにアクセスするすべてのノードに対してそのファイルが読取り可能になっている必要があるため、使用するアーカイブREDOログのネーミング・スキームが重要となります。たとえば、node1
が/oracle/arc_dest/log_1_100_23452345.arc
にログをアーカイブしている場合、node2
は、自身のファイル・システムで/oracle/arc_dest/log_1_100_23452345.arc
を読み取ることができる場合にのみ、このアーカイブREDOログをバックアップできます。
選択するバックアップとリカバリの計画は、各ノードのアーカイブ先を構成する方法によって異なります。アーカイブREDOログのバックアップを1つのノードのみで実行するか、全ノードで実行するかに関係なく、すべてのアーカイブREDOログがバックアップされることを確認する必要があります。リカバリ中にRMANのパラレル化を使用する場合、リカバリを実行するノードにはクラスタ内のすべてのアーカイブREDOログに対する読取りアクセス権が必要です。
複数のノードが、アーカイブ・ログをパラレルでリストアできます。ただし、リカバリ中にアーカイブ・ログを適用できるノードは1つのみです。したがって、リカバリを実行中のノードは、リカバリ操作に必要なすべてのアーカイブ・ログにアクセスできる必要があります。デフォルトでは、データベースはパラレル・スレッドの最適数を判断し、リカバリ操作に使用します。RECOVER
コマンドのPARALLEL
句を使用して、パラレル・スレッドの数を変更できます。
アーカイブREDOログに関するガイドラインおよび考慮事項
アーカイブREDOログに関しては、リカバリ時に(可能な場合はバックアップ時にも)、各ノードからすべてのアーカイブREDOログが読み取れるようにすることが重要です。リカバリ中、アーカイブ・ログの宛先がリカバリを実行するノードから認識可能であれば、Oracle Databaseはアーカイブ・ログのデータを正常にリカバリできます。