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Oracle® Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71323-07
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srvctl start service

指定したインスタンスで1つまたは複数のサービスを起動します。すでに最大数(優先インスタンスの数)のインスタンスでサービスが稼働している場合に、サービスをそのインスタンスで起動しようとすると、srvctl start serviceコマンドは失敗します。この付録の後半で説明するsrvctl modify serviceコマンドとsrvctl relocate serviceコマンドを使用すると、インスタンスでのサービスの移動またはサービスのステータス変更を実行できます。

注意:

手動でのサービスの起動ではすべて、ユーザーが起動するサービスの名前を指定する必要があります。

関連項目:

『Oracle Data Guard Broker』

構文およびパラメータ

srvctl start serviceコマンドは、次の構文で使用します。

srvctl start service -db db_unique_name [-eval] [-service "services_list" 
  [-node node_name | -instance instance_name | -serverpool pool_name |  
   -global_override] [-startoption start_options] [-verbose]

表A-163 srvctl start serviceのパラメータ

パラメータ 説明
-db db_unique_name

データベースの一意の名前。

-eval

このパラメータを使用すると、コマンドがシステムに及ぼす影響を仮定的に評価できます。

-service "services_list"

サービス名のカンマ区切りリスト。

このパラメータを指定しない場合は、SRVCTLによって指定したデータベースのすべてのサービスが起動されます。

-node node_name

サービスが起動される必要のあるノードの名前。このパラメータは、ポリシー管理データベースに使用します。

注意: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。

-instance instance_name

サービスが起動される必要のあるインスタンスの名前。このパラメータは、管理者管理データベースに使用します。

注意: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。

-serverpool pool_name

サービスを起動するサーバー・プールの名前。このパラメータは、ポリシー管理データベースに使用します。

-global_override

グローバル・サービスに対して機能するオーバーライド値。このパラメータは、グローバル・サービスに対してのみ使用します。非グローバル・サービスに対して指定しても、このパラメータは無視されます。

-startoption start_options

サービスの起動にデータベース・インスタンスの起動が必要な場合に使用される起動オプション。オプションには、OPENMOUNTおよびNOMOUNTがあります。

注意: 起動オプションに複数の語を指定する場合(read onlyread writeなど)、語をスペースで区切り、二重引用符("")で囲みます。たとえば"read only"とします。

関連項目: 起動オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。

-verbose

冗長出力を表示します。

次の例は、指定したサービスを起動します。これらのサービスをサポートするインスタンス(サービスがフェイルオーバーに使用可能なインスタンスを含む)が稼働していない場合でも、有効化されていれば、SRVCTLによって起動されます。

$ srvctl start service -db crm -service crm

次の例は、指定したインスタンスで指定したサービスを起動します。

$ srvctl start service -db crm -service crm -instance crm2