指定したインスタンスで1つまたは複数のサービスを起動します。すでに最大数(優先インスタンスの数)のインスタンスでサービスが稼働している場合に、サービスをそのインスタンスで起動しようとすると、srvctl start service
コマンドは失敗します。この付録の後半で説明するsrvctl modify service
コマンドとsrvctl relocate service
コマンドを使用すると、インスタンスでのサービスの移動またはサービスのステータス変更を実行できます。
注意:
手動でのサービスの起動ではすべて、ユーザーが起動するサービスの名前を指定する必要があります。関連項目:
『Oracle Data Guard Broker』srvctl start service
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl start service -dbdb_unique_name
[-eval] [-service "services_list
" [-nodenode_name
| -instance instance_name | -serverpool pool_name | -global_override] [-startoptionstart_options
] [-verbose]
表A-163 srvctl start serviceのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name
|
データベースの一意の名前。 |
-eval |
このパラメータを使用すると、コマンドがシステムに及ぼす影響を仮定的に評価できます。 |
-service "services_list"
|
サービス名のカンマ区切りリスト。 このパラメータを指定しない場合は、SRVCTLによって指定したデータベースのすべてのサービスが起動されます。 |
-node node_name
|
サービスが起動される必要のあるノードの名前。このパラメータは、ポリシー管理データベースに使用します。 注意: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。 |
-instance instance_name
|
サービスが起動される必要のあるインスタンスの名前。このパラメータは、管理者管理データベースに使用します。 注意: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。 |
-serverpool pool_name
|
サービスを起動するサーバー・プールの名前。このパラメータは、ポリシー管理データベースに使用します。 |
-global_override |
グローバル・サービスに対して機能するオーバーライド値。このパラメータは、グローバル・サービスに対してのみ使用します。非グローバル・サービスに対して指定しても、このパラメータは無視されます。 |
-startoption start_options
|
サービスの起動にデータベース・インスタンスの起動が必要な場合に使用される起動オプション。オプションには、 注意: 起動オプションに複数の語を指定する場合( 関連項目: 起動オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。 |
-verbose |
冗長出力を表示します。 |