この項では、Oracle RACインスタンスでプライベート・ネットワークが使用されているかどうかを手動で判別する方法について説明します。ただし、このタスクを実行する場合は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlのグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)を使用してインターコネクトを確認することをお薦めします。また、Oracle Enterprise Managerを使用したOracle RACの監視の詳細は、『Oracle Database 2日でReal Application Clustersガイド』を参照してください。
ほとんどのネットワーク・プロトコルで、oradebug ipc
コマンドを発行し、データベースで使用されているインターコネクトを確認できます。次に例を示します。
oradebug setmypid
oradebug ipc
これらのコマンドは、DIAGNOSTIC_DEST
初期化パラメータによって指定された場所にトレース・ファイルをダンプします。出力は次のようになる場合があります。
SSKGXPT 0x1a2932c flags SSKGXPT_READPENDING info for network 0 socket no 10 IP 172.16.193.1 UDP 43749 sflags SSKGXPT_WRITESSKGXPT_UP info for network 1 socket no 0 IP 0.0.0.0 UDP 0...
この例では、データベースがユーザー・データグラム・プロトコル(UDP)プロトコルでIP 172.16.193.1を使用していることを確認できます。oradebug tracefile_name
コマンドを発行して、出力が書き込まれるトレースの場所を出力することもできます。
また、V$CLUSTER_INTERCONNECTS
ビューを問い合せて、プライベート・インターコネクトに関する情報を確認できます。次に例を示します。
SQL> SELECT * FROM V$CLUSTER_INTERCONNECTS; NAME IP_ADDRESS IS_ SOURCE ----- -------------------------- --- ------------------------------- eth0 138.2.236.114 NO Oracle Cluster Repository