プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71323-07
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
次

Oracle RACのSPFILEパラメータ値の設定

SPFILEの設定は、Oracle Enterprise ManagerまたはALTER SYSTEM文のSET句を使用して変更できます。

注意:

Oracle Enterprise ManagerまたはSQL*Plus以外のツールでSPFILEを変更すると、ファイルが破損してデータベースを起動できなくなる可能性があります。ファイルを修復するにはPFILEを作成し、SPFILEを再生成する必要があります。

SPFILEはバイナリ・ファイルですが、この項の例では、ASCIIテキストとして記述してあります。次のエントリを含むSPFILEでインスタンスを起動するとします。

*.OPEN_CURSORS=500
prod1.OPEN_CURSORS=1000

SPFILEエントリのピリオド(.)の前にある値は、特定のパラメータの値が適用されるインスタンスを識別します。ピリオドの前にアスタリスク(*)がある場合、その値は、SPFILEに後続の個別の値が示されていないすべてのインスタンスに適用されます。

Oracleシステム識別子(SID)がprod1のインスタンスでは、データベース全体のパラメータが500に設定されていても、OPEN_CURSORSパラメータの設定は1000です。ワイルドカード文字のアスタリスク(*)が使用されたパラメータ・ファイルのエントリは、インスタンス固有のエントリがないインスタンスのみに適用されます。したがって、データベース管理者は、インスタンスprod1のパラメータ設定を制御できます。この2種類の設定は、パラメータ・ファイル内でいずれの順序でも指定できます。

別のDBAが次の文を実行した場合、SIDがprod1以外のすべてのインスタンスの設定がOracle Databaseによって更新されます。

ALTER SYSTEM SET OPEN_CURSORS=1500 sid='*' SCOPE=SPFILE;

これで、SPFILEにはOPEN_CURSORSの次のエントリが含まれます。

*.OPEN_CURSORS=1500
prod1.OPEN_CURSORS=1000

次の文を実行して、prod1を除くすべてのインスタンスのOPEN_CURSORSをデフォルト値にリセットします。

ALTER SYSTEM RESET OPEN_CURSORS SCOPE=SPFILE;

これで、SPFILEにはprod1の次のエントリのみが含まれます。

prod1.OPEN_CURSORS=1000

次の文を実行して、インスタンスprod1のみのOPEN_CURSORSパラメータをデフォルト値にリセットします。

ALTER SYSTEM RESET OPEN_CURSORS SCOPE=SPFILE SID='prod1';