Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用して、シングル・インスタンス・データベースをOracle RACデータベースに変換できます。この機能を使用するには、次の手順を実行します。
関連項目:
既存のOracle Databaseのインストールのアップグレードについては、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。
Oracle Enterprise Manager Cloud Controlにログインします。ホーム・ページで、「ターゲット」タブをクリックします。
「ターゲット」ページで、「データベース」タブをクリックし、Oracle RACに変換するデータベースの「名前」列にあるリンクをクリックします。
「データベース・インスタンス」の「ホーム」ページで、「データベースの変更」タブをクリックします。
「管理」ページにある「データベース管理」の「データベースの変更」セクションで、「クラスタ・データベースへの変換」をクリックします。
SYSDBA
権限を持つデータベース・ユーザーSYS
として、変換するデータベースにログインし、「次へ」をクリックします。
「クラスタ・データベースへの変換: クラスタ資格証明」ページで、oracle
ユーザーのユーザー名とパスワード、および変換するターゲット・データベースのパスワードを指定します。ターゲット・データベースでOracle ASMを使用している場合は、SYSASMユーザーとパスワードも指定して、「次へ」をクリックします。
「ホスト」ページで、インストールしたOracle RACデータベースのクラスタ・メンバーにするクラスタ内のホスト・ノードを選択します。選択が完了したら、「次へ」をクリックします。
「データベースへの変換: オプション」ページで、既存のリスナーとポート番号を使用するか、またはクラスタに新しいリスナーとポート番号を指定するかどうかを選択します。また、クラスタのクラスタ・データベース・インスタンスの接頭辞も指定します。
情報の入力が終了したら、「次へ」をクリックします。または、情報の入力方法の決定についての情報が必要な場合は、「ヘルプ」をクリックします。
「クラスタ・データベースへの変換: 共有記憶域」ページで、既存の共有記憶域領域を使用するオプションを選択するか、またはデータベース・ファイルを新しい共有記憶域の場所にコピーするオプションを選択します。また、既存の高速リカバリ領域を使用するか、またはOracle Databaseによって管理されたファイルを使用して、リカバリ・ファイルを新しい高速リカバリ領域にコピーするかどうかを決定します。
Oracle ASMを使用する場合、データ・ファイルとリカバリ・ファイルを別の障害グループに配置することをお薦めします。障害グループは、2つのディスク間で共有されているコントローラなどの共有ハードウェアまたは同じスピンドル上にある2つのディスクによって定義されます。2つのディスクで障害が発生したハードウェアを共有しており、両方のディスクが使用できなくなった場合、これらのディスクは同じ障害グループに属しています。Oracle ASMを使用しない場合、データ・ファイルとリカバリ・ファイルを別の場所(別個のOracle ASM障害グループなど)に配置して、ハードウェアの障害によって可用性が低下しないようにすることをお薦めします。
情報の入力が終了したら、「次へ」をクリックします。または、情報の入力方法の決定についての情報が必要な場合は、「ヘルプ」をクリックします。
「クラスタ・データベースへの変換: 確認」ページで、選択したオプションを確認します。変換に進むには、「ジョブの発行」をクリックします。選択したオプションを変更するには、「戻る」をクリックします。変換を取り消す場合は、「取消」をクリックします。
「確認」ページで、「ジョブの表示」をクリックし、変換の状態を確認します。