データベース・クラウドは、Global Data Servicesフレームワークによって、単一の仮想サーバーに統合された一連のデータベースであり、1つ以上のグローバル・サービスを提供すると同時に、高いパフォーマンス、可用性、およびリソースの使用率の最適化を実現します。Global Data Servicesでは、これらの仮想化リソースを最小限の管理オーバーヘッドで管理し、追加のクライアント要求を処理するために迅速にデータベース・クラウドを拡張できます。クラウドを構成するデータベースは、グローバルに分散させることができ、クライアントは、サービス名を指定するのみでデータベース・クラウドに接続でき、クラウドのコンポーネントやトポロジを把握する必要はありません。
データベース・クラウドは、複数のデータベース・プールで構成できます。データベース・プールは、データベース・クラウド内の一連のデータベースであり、一意のグローバル・サービス・セットを提供し、特定の管理ドメインに属しています。クラウド・データベースを複数のプールにパーティション化すると、サービス管理が簡素化され、かつ、各プールを異なる管理者が管理できることによって、セキュリティが向上します。データベース・クラウドは、複数の地理的リージョンにまたがることができます。リージョンは、互いに近くに存在すると考えられるデータベース・クライアントおよびサーバーが含まれる論理的な境界です。通常、1つのリージョンが1つのデータ・センターに対応しますが、データ・センター間のネットワーク待機時間が、これらのデータ・センターにアクセスするアプリケーションの品質保証契約を満たす場合、複数のデータ・センターを同じリージョンに配置できます。
グローバル・サービスによって、ローカルまたはグローバルに分散している、疎結合の異機種データベースを、スケーラブルで可用性の高いプライベート・データベース・クラウドに統合できます。このデータベース・クラウドは、地球上のすべてのクライアントで共有できます。プライベート・データベース・クラウドを使用すると、使用可能なリソースの使用率が最適化され、データベース・サービスのプロビジョニングが簡素化されます。
関連項目:
グローバル・サービスの詳細は、Oracle Databaseグローバル・データベース・サービス概要および管理ガイドを参照してください。