ロード・バランシングを有効にする各サービスにサービス・レベルの目標を定義して、ロード・バランシング・アドバイザを使用するように環境を構成できます。サービス・レベルの目標を構成すると、ロード・バランシング・アドバイザが有効になり、そのサービスのFANロード・バランシング・イベントのパブリッシュが可能になります。
ランタイム接続のロード・バランシングにおけるサービス・レベルの目標値には、次の2つのタイプがあります。
SERVICE_TIME: 応答時間に基づいて、作業要求をインスタンスに割り当てます。ロード・バランシング・アドバイザのデータは、サービスで完了した作業の経過時間およびサービスに対して使用可能な帯域幅に基づきます。SERVICE_TIMEの使用例としては、需要が変動するインターネット・ショッピングなどのワークロードがあります。次の例は、onlineサービスを使用して、目標を接続のSERVICE_TIMEに設定する方法を示します。
$ srvctl modify service -db db_unique_name -service online
-rlbgoal SERVICE_TIME -clbgoal SHORT
THROUGHPUT: スループットに基づいて、作業要求をインスタンスに割り当てます。ロード・バランシング・アドバイザのデータは、サービスで完了した作業の処理速度およびサービスに対して使用可能な帯域幅に基づきます。THROUGHPUTの使用例としては、前のジョブが完了してから次のジョブを開始するバッチ処理などのワークロードがあります。次の例は、sjobサービスを使用して、目標を接続のTHROUGHPUTに設定する方法を示します。
$ srvctl modify service -db db_unique_name -service sjob
-rlbgoal THROUGHPUT -clbgoal LONG
ランタイム接続ロード・バランシングの目標をNONEに設定すると、サービスのロード・バランシングが無効になります。データ・ディクショナリのサービスの目標設定は、DBA_SERVICESビュー、V$SERVICESビューおよびV$ACTIVE_SERVICESビューを問い合せて確認できます。また、Oracle Enterprise Managerを使用して、サービスのロード・バランシング設定を確認することもできます。
関連項目:
サービスの管理およびサービスの目標の追加の詳細は、「サービスの管理」を参照してください
Oracle Enterprise Managerを使用したサービスの管理の詳細は、『Oracle Database 2日でReal Application Clustersガイド』を参照してください。