Database Configuration Assistant (DBCA)を使用して、シングル・インスタンスのOracle DatabaseをOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースに変換できます。DBCAを使用すると、制御ファイル属性が自動的に構成され、UNDO表領域とREDOログが作成されて、クラスタ対応環境用の初期化パラメータ・ファイルのエントリが作成されます。また、DBCAは、Oracle Enterprise Managerまたはサーバー制御ユーティリティ(SRVCTL)を使用して、Oracle Net ServicesとOracle Clusterwareリソースの構成およびOracle RACデータベース管理用の構成を行います。
DBCAを使用してシングル・インスタンスのデータベースをOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースに変換する前に、システムが次の条件を満たしていることを確認します。
システムで、サポートされているハードウェアおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアが使用されている。システムが、Oracle RACデータベースをサポートするように適切に構成されている。
ノードから共有記憶域にアクセスでき、たとえば、Oracle Cluster File SystemまたはOracle ASMが使用可能で、すべてのノードからアクセスできる。Linux on POWER Systemsの場合は、GPFSが使用可能で、すべてのノードからアクセスできる。
使用しているアプリケーションが、その特性によりクラスタ・データベース・プロセスで使用不可能になることがない。
ご使用のプラットフォームがクラスタ・ファイル・システムをサポートしている場合は、Oracle RACでそのクラスタ・ファイル・システムを使用できます。Oracle RACに変換して、非共有ファイル・システムを使用することもできます。いずれの場合も、Oracle Universal Installerを使用してOracle Database 12cをインストールし、クラスタで選択された各ノード上の同じ場所にOracleホームおよびインベントリを設定することをお薦めします。
この項には次のトピックが含まれます:
関連項目:
Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeデータベースの変換の詳細は、「データベースの変換」を参照してください