プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71323-07
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
次

エラー分析に必要なファイルの場所

Oracle Databaseは、Oracle RAC環境で発生する重要なイベントに関する情報をトレース・ファイルに記録します。Oracle RACのトレース・ファイルは、非クラスタのOracle Databaseの場合と同じです。すべてのインスタンスに対してトレース・ファイルを定期的に監視およびバックアップし、将来のトラブルシューティングのための情報を保持します。

ORA-600エラーに関する情報は、各インスタンスのalert_SID.logファイルにあります。ここでSIDには、インスタンスの識別子を指定します。

バックグラウンド・プロセスおよびサーバー・プロセス用のアラート・ログ・ファイルとすべてのトレース・ファイルは、自動診断リポジトリに書き込まれます(自動診断リポジトリの位置は、DIAGNOSTIC_DEST初期化パラメータで指定できます)。次に例を示します。

diagnostic_dest=/oracle/11.1/diag/rdbms/rac/RAC2/trace

Oracle Databaseは、各バックグラウンド・スレッドに対して別々のトレース・ファイルを作成します。Oracle RACのバックグラウンド・スレッドでは、トレース・ファイルを使用して、データベース操作およびデータベース・エラーが記録されます。これらのトレース・ログは、トラブルシューティングに有効であり、また、Oracleサポート・サービスは、これらのトレース・ログを使用して、クラスタ・データベース構成の問題をより効率的にデバッグできます。トレース・ファイル名はオペレーティング・システム固有ですが、通常、各ファイルにはそれを書き込むLGWRやRECOなどのプロセスの名前が含まれます。Linux、UNIXおよびWindowsシステムでは、バックグラウンド・プロセスのトレース・ファイル名は、SID_process name_process identifier.trcになります。

関連項目:

トレース・ファイルでのエラー監視およびアラートの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』および『Oracle Database 2日でReal Application Clustersガイド』を参照してください。

DIAGNOSTIC_DEST初期化パラメータを設定した場合は、トレース・ファイルはユーザー・プロセスに対しても作成されます。ユーザー・プロセス・トレース・ファイルの名前は、SID_ora_process_identifier/thread_identifier.trcの形式です(LinuxおよびUNIXシステムの場合、process_identifierはプロセス識別子(PID)を表す5桁の数値で、Windowsシステムの場合、thread_identifierはスレッド識別子です)。