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Oracle® Database Testingガイド
12cリリース1 (12.1)
B71349-07
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10.11 既存のワークロードからのサブセットの作成

長時間をカバーする大きなワークロードを取得した場合は、テストを迅速化するために、ワークロードの特定の部分をリプレイするだけで済みます。データベース・リプレイ・ワークロードのサブセット化機能は、既存の取得済ワークロードの一部を抽出することにより、新しいワークロードを作成できます。

Enterprise Managerには、テスト・システムでリプレイに使用できる既存のワークロードからデータのサブセットを抽出するウィザードが用意されています。抽出された各サブセットは、自身のワークロード上または統合リプレイの他のワークロードでリプレイできる正規のワークロードです。

リプレイを実行するには、ワークロードを事前処理する必要があります。

この機能は、Cloud Control Databaseプラグイン12.1.0.5以降のリリースで利用できます。

ワークロードからサブセットを抽出するには、次の手順に従います。

  1. 「データベース・リプレイ」ページの「取得済ワークロード」タブから、サブセットを抽出するワークロードを選択し、「サブセット」をクリックします。

    「サブセット・ワークロード: 定義」ページが表示され、ワークロードの「アクティブ・セッション履歴」グラフが表示されます。

  2. ワークロードから抽出するサブセットの開始および終了時間を選択します。

    1. ページの下部にある「サブセット」表の上の「追加」をクリックします。

      サブセットの作成ポップアップが表示されます。

    2. スナップショットまたはカレンダ時間のいずれかを選択して、開始および終了時間を指定し、「OK」をクリックします。

      注意:

      すべてのパフォーマンス・データが、選択したカレンダで使用できるとは限らないため、スナップショット時間が推奨される選択肢になります。

      選択した期間は、グレー表示されたセグメントとして「アクティブ・セッション」グラフに表示されます。

    3. オプション: 前述の手順で選択した場合とは異なる期間で1つ以上の追加のサブセットを定義します。

    4. オプション: 「拡張パラメータ」セクションで、サブセット・ワークロードの終了後に未完了のコールを含めるかどうかを指定します。デフォルトでは、サブセットのワークロードが開始されると、未完了のコールが含まれます。

      • これらのパラメータでは、定義された境界の外部コールを組み込むことができます。たとえば、トランザクションの境界として、開始および終了時間を指定すると、指定された開始時間より前にトランザクションが開始され、指定された終了時間後も継続される場合があります。

  3. 「次」をクリックします。

    「サブセット・ワークロード: データベース」ページが表示されます。

  4. 「データベース・ターゲット」フィールドの横の検索アイコンをクリックして、表示される「検索と選択: ターゲット」ポップアップから、サブセット化用のデータベースを選択します。

    データベースおよびホスト資格証明が要求されます。

  5. 前述の手順で必要な入力を行い、「次へ」をクリックします。

    「サブセット・ワークロード: 場所」ページが表示されます。

    • ソース・ホストおよびステージング・データベース・ホストが同じ場合は、場所が事前入力されるので、ソース・ワークロード・ファイルの場所を指定する必要はありません。

    • ソース・ホストおよびステージング・データベースが同じでない場合は、次の手順を実行します。

      1. 「ホスト」フィールドに表示されるホスト名からワークロード・ファイルにアクセスするかどうか、また、ソース・ホストから、表示される「宛先ホスト」にファイルをコピーするかどうかを選択します。

        直接アクセスは、ワークロードのサブセット化に使用するデータベースが、指定したファイル・システムの場所を使用して元のワークロードに直接アクセスできることを意味します。これは、通常は元のワークロードがネットワーク共有された場所に格納されている場合です。

        アクセス権のコピーは、2つのホストが共有ネットワーク・パスにないことを意味します。Enterprise Managerが元のワークロードを現在の場所から、サブセット・データベース・ホスト上の指定された場所にコピーできるように、ソース・ホスト資格証明を指定する必要があります。

      2. 前述の選択内容に応じて、ワークロード・ファイルを含むディレクトリの場所を指定するか、宛先ホストの場所を指定します。

  6. 「サブセット」フィールドで、各サブセットの記憶域の場所を指定し、「次へ」をクリックします。

    「サブセット・ワークロード: スケジュール」ページが表示されます。

  7. サブセット・ジョブを開始する時間を指定し、「次へ」をクリックします。

    「サブセット・ワークロード: 確認」ページが表示されます。

  8. すべてが目的どおりに表示されたら、「送信」をクリックします。

    「データベース・リプレイ」ページには、ジョブが正常に送信されたことを示すメッセージが表示されます。「リプレイ・タスク」表のサブセットの「ステータス」列に、「進行中」と表示されます。

    ヒント:

    「確認」ステップで送信したサブセット名をクリックして、ジョブの進行状況を確認できます。「取得サマリー」ページが表示され、データベース・リプレイ・サブセット・ジョブリンクをクリックして、ジョブ実行ステップの進行状況を確認できます。