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Oracle® Database Testingガイド
12cリリース1 (12.1)
B71349-07
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19.8 アップグレードに関する考慮事項

データのマスキング定義を10または11 Grid Controlから12c Cloud Controlにアップグレードする場合、次のタスクが完了していることが前提です。

  • Enterprise Managerが12cにアップグレードされています。

  • 自己更新を使用し最新のデータベース・プラグインがダウンロードされ、プラグインがOMSおよび管理エージェントにデプロイされています。

これらのタスクが完了すると、マスキング定義が自動的にアップグレードされ、レガシー・マスク定義から機密列およびその依存列情報が移入されるシェルApplication Data Model (ADM)がそれぞれ作成されます。ADMは(またはデータ・マスキングも)ディクショナリ関係がないため、検証されていない状態のままになります。

次に従って進み、マスキング定義のアップグレードを完了します。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「クオリティ管理」を選択し、次に「データ検出およびモデリング」を選択します。

  2. 各シェルADM(検証のステータスは、アップグレードが必要)に対し、次を実行します。

    1. 表のADMを選択します。

    2. 「アクション」メニューから、「アップグレードと検証」を選択します。

    3. ジョブをスケジュールして発行します。

      ジョブが完了したら検証のステータスは有効になります。

  3. 「エンタープライズ」メニューから「クオリティ管理」を選択し、次に「データ・マスキング定義」を選択します。

  4. アップグレードされた各マスキング定義に対し、次を実行します。

    1. 編集するためにマスキング定義を開きます。

    2. 「拡張オプション」で「マスキング後の無効な依存オブジェクトの再コンパイル」オプションを「パラレル」および「デフォルト」設定とともに選択します。

    3. 「OK」をクリックして、変更を保存します。

  5. 次に、アップグレードした各マスキング定義に対し、スクリプトの生成ジョブをスケジュールします。

これで、アップグレードされたデータ・マスキング定義を使用し、マスキングを再開できます。

関連項目:

依存列の詳細は、「依存列の追加」を参照してください

アップグレードに関して次のその他の点もご注意ください。

  • 複数のアップグレードしたADMを結合するには、ADMをエクスポートして別のADMに対して「コンテンツのインポート」を実行します。

  • アップグレードしたADMでは、レガシー・マスク定義をアップグレードしたのと同じセマンティクスを使用し(前述で説明)、その際、検証を実行する必要があります。

  • Oracleより出荷されたEBSマスキング・テンプレートに基づく11.1 Grid Control E-Business Suite (EBS)マスキング定義は、アップグレード後にはカスタム・アプリケーションとして扱われます。前述の1番目の項目で説明されているアプローチを使用して、すべてのメタデータを持つ、新規に作成された EBS ADMにいつでも移行できます。だし、これは必須ではありません。