データのマスキング定義を10または11 Grid Controlから12c Cloud Controlにアップグレードする場合、次のタスクが完了していることが前提です。
Enterprise Managerが12cにアップグレードされています。
自己更新を使用し最新のデータベース・プラグインがダウンロードされ、プラグインがOMSおよび管理エージェントにデプロイされています。
これらのタスクが完了すると、マスキング定義が自動的にアップグレードされ、レガシー・マスク定義から機密列およびその依存列情報が移入されるシェルApplication Data Model (ADM)がそれぞれ作成されます。ADMは(またはデータ・マスキングも)ディクショナリ関係がないため、検証されていない状態のままになります。
次に従って進み、マスキング定義のアップグレードを完了します。
「エンタープライズ」メニューから「クオリティ管理」を選択し、次に「データ検出およびモデリング」を選択します。
各シェルADM(検証のステータスは、アップグレードが必要)に対し、次を実行します。
表のADMを選択します。
「アクション」メニューから、「アップグレードと検証」を選択します。
ジョブをスケジュールして発行します。
ジョブが完了したら検証のステータスは有効になります。
「エンタープライズ」メニューから「クオリティ管理」を選択し、次に「データ・マスキング定義」を選択します。
アップグレードされた各マスキング定義に対し、次を実行します。
編集するためにマスキング定義を開きます。
「拡張オプション」で「マスキング後の無効な依存オブジェクトの再コンパイル」オプションを「パラレル」および「デフォルト」設定とともに選択します。
「OK」をクリックして、変更を保存します。
次に、アップグレードした各マスキング定義に対し、スクリプトの生成ジョブをスケジュールします。
これで、アップグレードされたデータ・マスキング定義を使用し、マスキングを再開できます。
関連項目:
依存列の詳細は、「依存列の追加」を参照してください
複数のアップグレードしたADMを結合するには、ADMをエクスポートして別のADMに対して「コンテンツのインポート」を実行します。
アップグレードしたADMでは、レガシー・マスク定義をアップグレードしたのと同じセマンティクスを使用し(前述で説明)、その際、検証を実行する必要があります。
Oracleより出荷されたEBSマスキング・テンプレートに基づく11.1 Grid Control E-Business Suite (EBS)マスキング定義は、アップグレード後にはカスタム・アプリケーションとして扱われます。前述の1番目の項目で説明されているアプローチを使用して、すべてのメタデータを持つ、新規に作成された EBS ADMにいつでも移行できます。だし、これは必須ではありません。