列値が一意でない場合および条件付でマスキングされている場合、データ配分を保持しないシャッフル・フォーマットが使用できます。たとえば、EmpNameとSalaryの2つの列がある元の表(表19-1)があるとします。Salary列には10、90、20という3つの個別の値があります。
表19-1 元の表(保持せず)
EmpName | 給与 |
---|---|
A |
10 |
B |
90 |
C |
10 |
D |
10 |
E |
90 |
F |
20 |
Salary列をこのフォーマットでマスキングすると、元の値はそれぞれ、このセットの値の1つに置き換えられます。シャッフル・フォーマットが10を20に、90を10に、20を90に置き換えたと仮定します(表19-2)。
表19-2 マッピング表(保持せず)
EmpName | 給与 |
---|---|
10 |
20 |
90 |
10 |
20 |
90 |
この結果シャッフルされたSalary列がマスクされた表(表19-3)に表示されますが、データ配分は変更されています。値10は元の表のSalary列では3回発生しますが、マスクされた表では2回発生するだけです。
表19-3 マスクされた表(保持せず)
EmpName | 給与 |
---|---|
A |
20 |
B |
10 |
C |
20 |
D |
20 |
E |
10 |
F |
90 |
salaryの値が一意である場合、フォーマットによりデータ配分が保持されます。