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Oracle® Database Testingガイド
12cリリース1 (12.1)
B71349-07
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19.3 データ・マスキングで推奨されるワークフロー

図19-1は、本番データベースをステージング・リージョンにクローニングし、そこでマスキングする過程を示しています。マスキングのプロセスでは、ステージング領域およびテスト領域は本番サイトのように厳重に規制されます。

図19-1 データ・マスキングのワークフロー

図19-1の説明が続きます
「図19-1 データ・マスキングのワークフロー」の説明

データ・マスキングは、セキュリティ管理者によって処理され、データベース管理者によって実装される、反復され改良される処理です。データ・マスキングを最初に構成する場合は、テスト・システムでマスキング定義を十分に試してから、マスキング定義に追加する列の数を増やし、マスキング定義が適切に機能し、かつアプリケーションの制約に違反しないことをテストします。この過程において、実データに対するすべての埋込み参照を削除する際に、参照整合性を維持するように注意する必要があります。

データ・マスキングを納得いくまで構成したら、クローニング後に既存の定義を使用して繰り返しマスキングを行うことができます。ただし、新しいスキーマの変更によって新しいデータおよび列のマスキングが必要になったら、マスキング定義を修正する必要があります。

マスキング・プロセスが終わると、データベースは広く利用可能な状態にすることができます。データベースを別のサード・パーティ・サイトに移送する場合は、データ・ポンプ・エクスポート・ユーティリティを使用してリモート・サイトにダンプ・ファイルを移送する必要があります。ただし、マスキングされたデータを社内に保持する場合は、「データ・マスキング・タスクの順序」を参照してください。

サブセット定義の作成時に、インラインでまたはソースで、データ・マスキングを実行できます。詳細は、「データ・セブセット定義の作成」を参照してください。