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Oracle® Database Testingガイド
12cリリース1 (12.1)
B71349-07
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8.2.1.1 Cloud Controlを使用したリリース10.2以上からのデータベース・アップグレードのテスト

SQLパフォーマンス・アナライザを使用して、Oracle Database 10gリリース以上のリリースからのデータベースのアップグレードをテストするには、次の手順を実行します。

  1. 「パフォーマンス」メニューから「SQL」を選択し、「SQLパフォーマンス・アナライザ」を選択します。

    「データベース・ログイン」ページが表示されたら、管理者権限のあるユーザーとしてログインします。

    「SQLパフォーマンス・アナライザ」ページが表示されます。

  2. SQLパフォーマンス・アナライザのワークフローで、「10.2または11gからのアップグレード」をクリックします。

    「10.2または11gからのアップグレード」ページが表示されます。

  3. 「タスク情報」で、次のように指定します。

    1. 「タスク名」フィールドに、タスクの名前を入力します。

    2. 「SQLチューニング・セット」フィールドに、作成されたSQLチューニング・セットの名前を入力します。

      または、検索アイコンをクリックして、「検索と選択: SQLチューニング・セット」ウィンドウでSQLチューニング・セットを検索します。

      選択したSQLチューニング・セットが「SQLチューニング・セット」フィールドに表示されます。

    3. 「説明」フィールドに、オプションでタスクの説明を入力します。

  4. 「作成方法」フォールドで、次のように選択します。

    • SQLの実行: 実際にパブリック・データベース・リンクを介してテスト・システムでSQL文をリモートに実行することによって、SQLチューニング・セット内の各SQL文に対して実行計画と統計の両方を生成します。

    • 計画の生成: 実際にSQL文が実行されることなく、パブリック・データベース・リンクを介してテスト・システムで実行計画がリモートに作成されます。

  5. 「SQL当たりの時間制限」リストで、次のいずれかのアクションを実行して、試行時のSQL実行の時間制限を決定します。

    • 「5分」を選択します。

      この実行では、SQLチューニング・セット内の各SQL文が最大5分間実行され、パフォーマンス・データが収集されます。

    • 「無制限」を選択します。

      この実行では、SQLチューニング・セット内の各SQL文が完了するまで実行され、パフォーマンス・データが収集されます。実行統計を収集することによってパフォーマンス分析の精度は大幅に向上しますが、分析にかかる時間は長くなります。1つのSQL文によってタスクが長時間停止状態になる場合があるため、この設定は使用しないことをお薦めします。

    • 「カスタマイズ」を選択して、指定する秒数、分数、時間数を入力します。

  6. 「データベース・リンク」フィールドに、DBMS_SQLPAパッケージのEXECUTE権限およびアップグレード前のシステムのADVISOR権限を持つユーザーに接続しているパブリック・データベース・リンクのグローバル名を入力します。

    あるいは、検索アイコンをクリックしてデータベース・リンクを検索して選択するか、または「データベース・リンクの作成」ページで「データベース・リンクの作成」をクリックしてデータベース・リンクを作成します。

  7. 「アップグレード後の試行」で、次のように指定します。

    1. アップグレード前の試行とアップグレード後の試行の実行に同じシステムを使用するように、「アップグレード前の試行時と同じシステムを使用」を選択します。

      システム構成が異なることによって発生する可能性のあるエラーを回避するため、このオプションを使用することをお薦めします。このオプションを使用する場合は、テスト・データベースを上位データベースにアップグレードしてから、アップグレード後の試行を実行する必要があります。

    2. 「データベース・リンク」フィールドに、DBMS_SQLPAパッケージのEXECUTE権限およびアップグレード後のシステムのADVISOR権限を持つユーザーに接続しているパブリック・データベース・リンクのグローバル名を入力します。

  8. 「比較メトリック」リストで、比較分析に使用する比較メトリックを選択します。

    • 経過時間

    • CPU時間

    • ユーザーI/O時間

    • バッファ読取り

    • 物理I/O

    • オプティマイザ・コスト

    • I/Oインターコネクト・バイト

    SQL試行で実行計画のみを生成した場合に選択可能な比較メトリックは「オプティマイザ・コスト」のみです。

    複数の比較メトリックを使用して比較分析を実行するには、異なるメトリックを使用してこの手順を繰り返すことによって比較分析を別々に実行します。

  9. 「スケジュール」で、次のように選択します。

    1. 「タイムゾーン」リストで、タイムゾーン・コードを選択します。

    2. 「即時」(即時にタスクを開始する場合)または、「後で」(「日付」および「時間」フィールドで指定した時間にタスクを開始するようスケジュールする場合)を選択します。

  10. 「発行」をクリックします。

    「SQLパフォーマンス・アナライザ」ページが表示されます。

    「SQLパフォーマンス・アナライザのタスク」セクションに、このタスクのステータスが表示されます。ステータス・アイコンをリフレッシュするには、「リフレッシュ」をクリックします。

    アップグレード前の試行とアップグレード後の試行の実行に同じシステムを使用している場合は、アップグレード前の試行の手順を完了した後で、データベースをアップグレードする必要があります。データベースをアップグレードした後、アップグレード後の試行を実行できます。タスクが完了すると、「ステータス」フィールドが「完了」に変更されます。

  11. 「SQLパフォーマンス・アナライザのタスク」で、タスクを選択して「名前」列のリンクをクリックします。

    「SQLパフォーマンス・アナライザのタスク」ページが表示されます。

    このページには、次のセクションが含まれています。

    • SQLチューニング・セット

      このセクションには、SQLチューニング・セットに関する情報(名前、所有者、説明、SQLチューニング・セットに含まれているSQL文の数など)の概要が表示されます。

    • SQL試行

      このセクションには、SQLパフォーマンス・アナライザのタスクで使用されるSQL試行を示す表が含まれています。

    • SQL試行比較

      このセクションには、SQL試行比較の結果を示す表が含まれています。

  12. 「比較レポート」列のアイコンをクリックします。

    「SQLパフォーマンス・アナライザのタスク結果」ページが表示されます。

  13. パフォーマンス分析の結果を確認します。詳細は、「Oracle Enterprise Managerを使用したSQLパフォーマンス・アナライザ・レポートの確認」を参照してください。

    データベースのアップグレード後にパフォーマンスが低下したSQL文が検出された場合は、「データベースのアップグレードをテストした後のパフォーマンスが低下したSQL文のチューニング」に従って、それらのSQL文をチューニングします。