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Oracle® Databaseバックアップおよびリカバリ・リファレンス
12cリリース1 (12.1)
B71298-08
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@@(二重アットマーク)

用途

@@コマンドを使用すると、指定したファイル名のオペレーティング・システム・ファイルに格納されている一連のRMANコマンドを実行できます。

@@がコマンド・ファイルに含まれている場合、@@filenameによって、RMANは、指定したファイル名をコール元のコマンド・ファイルと同じディレクトリ内で検索します。@@コマンドは、コマンド・ファイル内で使用しない場合、@(アットマーク)コマンドと同じです。

前提条件

コマンド・ファイルには、完全なRMANコマンドを記述する必要があります。

使用上の注意

コマンド・ファイルは、RMANクライアントに対してローカルです。ファイル名の解決は、オペレーティング・システムに依存します。たとえば、UNIXまたはWindowsでの@tmp/cmd1.rmanの場合、tmpが現行のディレクトリのサブディレクトリで、ファイルcmd1.rmanがそのサブディレクトリの中にあることを意味しています。

ここで、@@@の違いを示します。RMANを次のように起動するとします。

% rman TARGET /
RMAN> @/tmp/cmd1.rman

cmd1.rmanスクリプト内にコマンド@@cmd2.rmanがあるとします。この場合、@@コマンドはRMANに対して、ディレクトリ/tmpにあるファイルcmd2.rmanを検索するように指示します。

@コマンドの場合と同様に、コマンド・ファイル内に置換変数を指定して、@@の実行時に、そのコマンド・ファイルに値を渡すことができます(例2-4を参照)。

セマンティクス

構文要素 説明

filename

たとえば、コマンド・ファイルの名前を@@cmd2.rmanのように指定します。

例2-4 別のコマンド・ファイル内からのコマンド・ファイルのコール

次のオペレーティング・システム・コマンドによって、コマンド・ファイルbackup_logs.rmanおよびbackup_db.rmanが作成されます。

% echo "BACKUP ARCHIVELOG ALL;" > /tmp/bkup_logs.rman
% echo "BACKUP TAG &1 DATABASE;" > /tmp/bkup_db.rman
% echo "@@bkup_logs.rman" >> /tmp/bkup_db.rman

次の例では、コマンドラインからRMANを起動し、オペレーティング・システム認証を使用してターゲット・データベースに接続します。@コマンドは、bkup_db.rmanを実行しますが、そのファイルには@@bkup_logs.rmanコマンドが記述されています。@@コマンドは、bkup_db.rmanが存在するディレクトリと同じディレクトリからbkup_logs.rmanスクリプトを検索します。この例では、置換変数を使用して、データベース・バックアップのタグWHOLE_DBが指定されています。

% rman TARGET /
RMAN> @/tmp/bkup_db.rman whole_db