用途
DROP CATALOG
コマンドを使用すると、リカバリ・カタログまたは仮想プライベート・カタログを削除できます。
関連項目:
リカバリ・カタログを削除する方法は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』 を参照してください
前提条件
このコマンドは、RMANプロンプトでのみ実行してください。
CATALOG
コマンドライン・オプションまたはCONNECT
CATALOG
コマンドを使用して、リカバリ・カタログ・スキーマまたは仮想プライベート・カタログ・スキーマに接続している必要があります。リカバリ・カタログ・データベースはオープンの状態である必要があります。
ターゲット・データベースへの接続は不要です。
使用上の注意
DROP CATALOG
コマンドを実行すると、RMANでは、この操作を実行することを確認するためにコマンドを再度入力するよう求められます。
ベース・リカバリ・カタログはCREATE CATALOG
で作成されますが、仮想プライベート・カタログはCREATE VIRTUAL CATALOG
で作成されます。ベース・リカバリ・カタログを削除するには、リカバリ・カタログ所有者としてリカバリ・カタログ・データベースに接続し、DROP CATALOG
を実行します。
注意:
ベース・リカバリ・カタログを削除すると、すべてのRMANメタデータがリカバリ・カタログから削除されます。リカバリ・カタログに記録されていても、ターゲット・データベースの制御ファイルに記録されていないバックアップは、RMANで使用できません。
Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)を使用して仮想プライベート・カタログを削除するには、その仮想プライベート・カタログに接続しているときにDROP CATALOG
コマンドを実行します。仮想プライベート・カタログに接続しているときにDROP CATALOG
コマンドを実行しても、ベース・リカバリ・カタログ自体は削除されません。削除されるのは、ベース・カタログへのユーザー・アクセスを制限するセキュリティ・ポリシーのみです。Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)を使用して仮想プライベート・カタログを削除するには、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。
リリースが10.2以下のRMANクライアントを使用している場合に仮想カタログを削除するには、別の方法を使用する必要があります。仮想プライベート・カタログを削除する前に、リカバリ・カタログ・データベースに仮想プライベート・カタログの所有者として接続し、次のPL/SQLプロシージャを実行してください(base_catalog_owner
は、ベース・リカバリ・カタログを所有するデータベース・ユーザーです)。
base_catalog_owner.DBMS_RCVCAT.DROP_VIRTUAL_CATALOG
ベース・リカバリ・カタログを削除すると、仮想プライベート・カタログは削除していなくても使用できなくなります。ただし、専任データベース・ユーザーが仮想プライベート・カタログを所有している場合は、DROP USER ...CASCADE
を実行して、その仮想カタログを削除できます。
例
例2-80 仮想プライベート・カタログの削除
Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)を使用していると想定します。データベース・ユーザーvpu1
に属する仮想プライベート・カタログを削除しますが、そのベース・リカバリ・カタログは削除しません。この例では、リカバリ・カタログ・データベースにvpu1
として接続し、このユーザーの仮想プライベート・カタログを削除します。仮想プライベート・カタログを削除しても、そのベース・リカバリ・カタログは影響を受けません。
RMAN> CONNECT CATALOG vpu1@catdb
recovery catalog database Password: password
connected to recovery catalog database
RMAN> DROP CATALOG;
recovery catalog owner is VPU1
enter DROP CATALOG command again to confirm catalog removal
RMAN> DROP CATALOG;
virtual catalog dropped