内容は次のとおりです。
Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)の『Oracle Spatial and Graph RDFセマンティック・グラフ開発者ガイド』での変更点は、次のとおりです。
SEM_MATCHはSPARQL 1.1フェデレーテッド問合せをサポートします。SERVICE構成要素を使用して、指定したSPARQLエンドポイントURLから結果を取得できます。この機能により、ローカルのRDFデータ(ネイティブRDFデータまたはリレーショナル・データのRDFビュー)を、W3C標準準拠のSPARQLエンドポイントによって提供される他のRDFデータ(おそらくリモート)と組み合せることができます。
SPARQL 1.1フェデレーテッド問合せの詳細は、「グラフ・パターン: SPARQL 1.1のフェデレーテッド問合せのサポート」を参照してください。
新しい項(「ネイティブRDFデータと仮想RDB2RDFデータの組合せ」)で、1つのSEM_MATCH問合せでSERVICEキーワードを使用し、ネイティブ・トリプル・データと仮想RDB2RDFトリプル・データを組み合せる方法を説明しています。
Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)の『Oracle Spatial and Graph RDFセマンティック・グラフ開発者ガイド』での変更点は、次のとおりです。
このリリースの新機能は次のとおりです。
モデルまたは伴意、あるいはその両方の任意の組合せで、仮想モデルを作成できるようになりました(「仮想モデル」を参照)。以前、仮想モデルは1つ以上のモデルを持つ必要があり、伴意は1つまでに限られていました。
仮想モデルは置き換えが可能になり、先に削除する必要はありません。SEM_APIS.CREATE_VIRTUAL_MODELプロシージャの新しいREPLACE=T
オプションによって、仮想モデルの定義の変更中でも、仮想モデルのアクセス権限を保持できます。(REPLACE=T
オプションを使用することは、ビューでCREATE OR REPLACE VIEWを使用することと似ています。)
新しいRDFセマンティク・グラフの拡張アーキテクチャによって、ユーザー定義の機能を追加できるようになりました。
推論の拡張機能アーキテクチャによって、すでに提供されている推論のサポートに加えて、ユーザー定義の推論が使用可能になります。
問合せの拡張アーキテクチャによって、ユーザー定義ファンクションと集計を追加して、SPARQL問合せで使用できるようになります。これには、SEM_MATCHテーブル・ファンクションと、support for Apache Jenaおよびsupport for Sesameも使用されます。
これらの機能の詳細は、「ユーザー定義の推論と問合せ」を参照してください。
ラダーベース推論は、ファイングレイン・トリプルレベル・セキュリティの便利なオプションとして使用可能です(「推論データとラダーベース推論(LBI)のファイングレイン・セキュリティ」を参照)。
リレーショナル・データに関するRDFビューを作成および使用できます。リレーショナル・データをRDFトリプルにマップすることで、セマンティク操作を手軽に実行可能になり、リレーショナル・データに対応するRDFトリプルを格納する必要がなくなりました。詳細は、「RDFビュー: RDFとしてのリレーショナル・データ」を参照してください。
Oracle Databaseリリース12.1では、「Oracle Data Pumpを使用したセマンティク・ネットワークのエクスポートまたはインポート」の説明にあるとおり、Oracle Data Pumpユーティリティの全てのデータベース・エクスポートおよびインポートの機能を使用して、セマンティク・ネットワークのエクスポートとインポートを行うことができます。
RDFセマンティク・グラフでの次の機能のサポートは、このリリースで非推奨となり、将来のリリースでサポートが終了する可能性があります。
仮想プライベート・データベース(VPD) (「RDFセマンティク・グラフでの仮想プライベート・データベースのサポート」を参照)
バージョン対応モデル(「RDFデータに対するWorkspace Managerサポート」を参照)
RDF Semantic Graph support for Apache Jenaでは、jena-core-2.11.1とjena-arq-2.11.1を含むApache Jena 2.11.1がサポートされます。このサポートには以下の機能が含まれています(そのほとんどは、Apache Jena 2.7.2のサポート追加時に新たに加わったものです):
support for Apache Jenaの使用方法は、「RDF Semantic Graph Support for Apache Jena」を参照してください。
ユーザーフレンドリなJavaオブジェクトをSEM_MATCHまたはSQLベースのグラフ問合せ結果から取得できるため、射影列($RDFVTYP、$RDFLTYP、$RDFLANG、$RDFCLOBなど)またはMDSYS.RDF_VALUE$内の対応する列(VALUE_TYPE、LITERAL_TYPE、LANGUAGE_TYPE、LONG_VALUEおよびVALUE_NAMEを含む)に埋め込まれたわかりづらい詳細情報を解析して理解する必要がなくなりました。
説明および例は、「SEM_MATCHまたはSQLベースの問合せ結果からのユーザーフレンドリJavaオブジェクトの取得」を参照してください。
このプラグインによって、Protege 4.1のオントロジの視覚的編集機能を、Oracle DatabaseおよびOracle NoSQL Databaseの提供する堅牢なセマンティック・データ管理機能と容易に統合できます。
このプラグインの.jarファイルとインストール文書は、リリースzipファイルのprotege_plugin/
ディレクトリ下にあります。
以前のリリースでは、Josekiのデプロイメントにおいて固定データ・ソース名OracleSemDSが必須でした。このリリースでは、Joseki構成のoracle:dataSourceName
設定でデータ・ソース名をカスタマイズできます。
また、問合せIDを使用して長時間実行されているSPARQL問合せを終了するために、データベース接続の確立に使用されるデータ・ソース名をカスタマイズすることもできます(詳細は、「長時間実行されているSPARQL問合せの終了」を参照)。デフォルトのデータ・ソース名を変更するには、次のJVMプロパティを編集します。
-Doracle.spatial.rdf.client.jena.dsNameForQueryMgt=OracleSemDS
S2S機能は強化され、数十万バイト長のSQLテキストを変換した非常に長いSPARQL問合せをサポートしています。ただし、簡略なSPARQL問合せの方がユーザーやアプリケーション開発者が理解しやすく、またOracle Databaseが効率的に実行できるため、可能なかぎり簡略な(短い) SPARQL問合せの使用を.お薦めします。
Joseki Webサービスのエンド・ポイントは、読取り専用モードで開かれたOracle Databaseを処理できるようになりました。問合せには問題なく回答できます。
読取り専用のOracle Databaseを処理するには、問合せにS2Sを使用する必要があります。
このリリースでは、Josekiロギングの出力量が削減されています。ただし、トレース・レベルを1以上に設定すると、デバッグ目的でより多くのトレース出力が得られます。次に例を示します。
-Doracle.spatial.rdf.client.jena.josekiTraceLevel=1
次のサーブレットを使用してSPARQL問合せの終了リクエストが送信される場合。
http://<hostname>:7001/joseki/querymgt?abortqid=8761
リクエスト(問合せIDおよびタイムスタンプ)は、ユーザーのスキーマのORACLE_ORARDF_QUERY_MGT_TABと名付けられた表に記録されます。
次のメソッドが、クラスoracle.spatial.rdf.client.jena.OracleQueryProgressMonitor
に追加されて、ユーザーはORACLE_ORARDF_QUERY_MGT_TAB表のエントリの問合せ、追加および削除が可能になります。これらのメソッドの詳細は、Javadoc (javadoc.zip
は、リリースzipファイルのjavadoc/
ディレクトリ下にあります)を参照してください。
addQuery deleteAllQueries deleteQuery listQueries
サポートは、Oracle WebLogicサーバーに加えて、Apache TomcatおよびJBossサーバーのJosekiデプロイメントに提供されています。詳細は、「Apache TomcatまたはJBossにおけるJosekiのデプロイ」を参照してください。
HTTPを介したRDFデータへの対応用に、Fuseki 1.0.1を使用することができます。
詳細は、「FusekiベースSPARQLサービスの構成」を参照してください。