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Oracle® Real Application Clustersインストレーション・ガイド
12c リリース1 (12.1) for Linux and UNIX Systems
B71325-07
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E Oracle Databaseのポート番号の管理

この付録では、デフォルトのポート番号と、インストール後に割当て済ポートを変更する方法について説明します。この付録の内容は次のとおりです。

E.1 ポートの管理

インストール中、Oracle Universal Installer(OUI)によって、ポート番号がデフォルトの一連のポート番号からコンポーネントに割り当てられます。Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)の多くのコンポーネントおよびサービスがポートを使用します。管理者は、これらのサービスで使用されているポート番号を把握し、システム上の2つのサービスで同じポート番号が使用されないようにする必要があります。

ほとんどのポート番号は、インストール中に割り当てられます。すべてのコンポーネントおよびサービスには割り当てられるポート範囲がありますが、この範囲は、ポートの割当て時にOracle RACが使用する一連のポート番号です。Oracle RACでは、範囲の最小番号から順番に次のチェックが実行されます。

  • ポートが、システム上の別のOracle Databaseインストールで使用されているか。

    この時点で、インストールがアクティブである可能性も、アクティブでない可能性もありますが、Oracle Databaseは、ポートが使用されているかどうかを検出できます。

  • ポートが、現在実行中のプロセスによって使用されているか。

    これは、ホスト上のいずれのポートにも(Oracle Database以外のプロセスにも)適用されます。

前述のいずれかのチェックに該当するものがあると、Oracle RACは、割り当てられるポート範囲の中で次に大きい番号に移動し、空きポートが見つかるまでチェックを続けます。

E.2 ポート番号とアクセスURLの表示

ほとんどの場合、Oracle Databaseコンポーネントのポート番号は、ポートの構成に使用するツールで表示されます。また、いくつかのOracle Databaseアプリケーションのポートは、portlist.iniファイルにリストされています。このファイルは、$ORACLE_HOME/installディレクトリにあります。

インストール後にポート番号を変更しても、portlist.iniファイルでは更新されないため、このファイルを信頼できるのはインストール直後のみです。ポート番号を検出または変更するには、この付録で説明する方法を使用します。

E.3 Oracleコンポーネントのポート番号とプロトコル

表E-1に、インストール時に構成されるコンポーネントで使用されるポート番号およびプロトコルを示します。デフォルトでは、範囲の中の最初のポートが使用可能であれば、そのポートがコンポーネントに割り当てられます。

表E-1 Oracleコンポーネントで使用されるポート

コンポーネントおよび説明 デフォルトのポート番号 ポート範囲 プロトコル インターコネクトでのみ使用

Cluster Manager

ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。

動的

動的

UDP

クラスタ同期サービス・デーモン(CSSD)

クラスタ同期サービス(CSS)デーモンは、ノードの再起動を薦めるメッセージに固定ポートを使用します。

このポートは、ブロードキャスト機能を持つすべてのインタフェースで使用されます。ブロードキャストは、ノード削除による再起動が差し迫っている場合にのみ発生します。

42424

動的

UDP

グリッド・プラグ・アンド・プレイ(GPNPD)

GPNPDを使用すると、グリッド・プラグ・アンド・プレイ・プロファイルにアクセスでき、クラスタのノード間でプロファイルの更新が調整され、すべてのノードで最新のプロファイルが保持されます。

動的

動的

TCP

不可

マルチキャスト・ドメイン名サービス(MDNSD)

mDNSプロセスは、LinuxとUNIXのバックグラウンド・プロセスであり、Windowsのサービスで、グリッド・プラグ・アンド・プレイおよびGNSで必要です。

5353

動的

UDP/TCP

不可

Oracle Cluster Registry

ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。

動的

動的

UDP

Oracle Clusterwareデーモン(CRSD)

Oracle Clusterwareデーモンのノード間接続。ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。

動的

動的

UDP

Oracle Connection Manager

OracleクライアントからOracle Connection Managerへの接続用リスニング・ポートです。Oracle Connection Managerは、インストール後にNETCAを使用して構成することができます。

1630

1630

TCP

不可

Oracle Containers for J2EE

CRSエージェントは、ローカルにポート8888を使用して、コンテナのライフサイクルを管理します。

8888

8888

TCP

該当なし

Oracle Data Guard

Oracle Net Listenerポートを共有し、インストール中に構成されます。このポートを再構成するには、Oracle Net Configuration Assistant(NETCA)を使用して、リスナーを再構成します。

1521(リスナーと同じ)

使用可能な任意のポートに手動で変更可能

TCP

不可

Oracle Event Manager(EVM)

Oracle Clusterwareのイベントを生成します。ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。

動的

動的

UDP

Oracleグリッド・プロセス間通信(GIPCD)

冗長インターコネクトの使用を有効にするサポート・デーモン。

42424

動的

UDP

Oracleグリッド・ネーミング・サービス(GNSD)

Oracleグリッド・ネーミング・サービス・デーモンは、クラスタmDNSと外部DNSサーバー間のゲートウェイを提供します。gnsdプロセスは、クラスタ内で名前解決を実行します。

53(パブリック)、

動的(インターコネクト)

53(パブリック)、

動的(インターコネクト)

UDP/TCP(パブリック)、

TCP(インターコネクト)

不可

Oracle高可用性サービス・デーモン(OHASD)

Oracle高可用性サービス(OHAS)デーモンによってOracle Clusterwareスタックが起動されます。

42424

動的

UDP

Oracle Net Listener

Oracleクライアントは、Oracle Net Servicesを使用してデータベースに接続できます。このポートは、インストール中に構成できます。このポートを再構成するには、NETCAを使用します。

1521

ポート番号は、次の使用可能なポートに変更されます。

使用可能な任意のポートに手動で変更可能です。

TCP

不可

Oracle Notification Services(ONS)

ONS用のポートで、Fast Application Notification (FAN)イベントに関する情報の通信を行うためのサービスの公開およびサブスクライブに使用されます。FAN通知プロセスでは、クラスタ・サーバーが使用不可になるか、またはネットワーク・インタフェースに障害が発生した場合にOracle Databaseが発行するシステム・イベントが使用されます。

ONSポートを変更するにはsrvctlを使用します。

6100(ローカル)

6200(リモート)

手動構成

TCP

不可

Oracle Real Application Clusters

ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。

動的

動的

UDP

Oracle XML DB - FTP

アプリケーションがFTPリスナーからOracle Databaseにアクセスする必要がある場合は、Oracle XML DB FTPが使用されます。このポートはインストール中に構成されますが、後で表示することはできません

このポート番号を変更する方法については、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。

0

手動構成

FTP

不可

Oracle XML DB- HTTP

WebベースのアプリケーションがHTTPリスナーからOracle Databaseにアクセスする必要がある場合は、Oracle XML DB HTTPポートが使用されます。このポートはインストール中に構成されますが、後で表示することはできません

このポート番号を変更する方法については、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。

0

手動構成

HTTP

不可