Oracle® Real Application Clustersインストレーション・ガイド 12c リリース1 (12.1) for Microsoft Windows B72964-07 |
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デフォルトのポート番号を確認します。 割り当てられたポートをインストール後に、必要に応じて次の手順で変更します。
インストール中、Oracle Universal Installer(OUI)によって、ポート番号がデフォルトの一連のポート番号からコンポーネントに割り当てられます。Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)の多くのコンポーネントおよびサービスがポートを使用します。
管理者は、これらのサービスで使用されているポート番号を把握し、システム上の2つのサービスで同じポート番号が使用されないようにする必要があります。
ほとんどのポート番号はインストール中に割り当てられます。すべてのコンポーネントおよびサービスには割り当てられるポート範囲がありますが、この範囲は、ポートの割当て時にOracle RACが使用する一連のポート番号です。Oracle RACでは、範囲の最小番号から順番に次のチェックが実行されます。
ポートが、システム上の別のOracle Databaseインストールで使用されているか。
この時点で、インストールがアクティブである可能性も、アクティブでない可能性もありますが、Oracle Databaseは、ポートが使用されているかどうかを検出できます。
ポートが、現在実行中のプロセスによって使用されているか。
これは、ホスト上のいずれのポートにも(Oracle Database以外のプロセスにも)適用されます。
前述のいずれかのチェックに該当するものがあると、Oracle RACは、割り当てられるポート範囲の中で次に大きい番号に移動し、空きポートが見つかるまでチェックを続けます。
ほとんどの場合、Oracle Databaseコンポーネントのポート番号は、ポートの構成に使用するツールで表示されます。
portlist.ini
ファイルに示されます。このファイルは、%ORACLE_HOME%\install
ディレクトリにあります。portlist.ini
ファイルでは更新されないため、このファイルを信頼できるのはインストール直後のみです。 このトピックでは、インストール時に構成されるコンポーネントで使用されるポート番号およびプロトコルを示します。デフォルトでは、範囲の中の最初のポートが使用可能であれば、そのポートがコンポーネントに割り当てられます。
表D-1 Oracleコンポーネントで使用されるポート
コンポーネントおよび説明 | デフォルトのポート番号 | ポート範囲 | プロトコル | インターコネクトでのみ使用 |
---|---|---|---|---|
Cluster Manager ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。 |
動的 |
動的 |
TCP |
可 |
クラスタ同期サービス・デーモン(CSSD) クラスタ同期サービス(CSS)デーモンは、ノードの再起動を薦めるメッセージに固定ポートを使用します。 このポートは、ブロードキャスト機能を持つすべてのインタフェースで使用されます。ブロードキャストは、ノード削除による再起動が差し迫っている場合にのみ発生します。 |
42424 |
動的 |
TCP |
可 |
グリッド・プラグ・アンド・プレイ(GPNPD) GPNPDを使用すると、グリッド・プラグ・アンド・プレイ・プロファイルにアクセスでき、クラスタのノード間でプロファイルの更新が調整され、すべてのノードで最新のプロファイルが保持されます。 |
動的 |
動的 |
不可 |
|
マルチキャスト・ドメイン名サービス(MDNSD) mDNSプロセスは、LinuxとUNIXのバックグラウンド・プロセス、およびWindowsのサービスであり、グリッド・プラグ・アンド・プレイおよびGNSで必要になります。 |
5353 |
動的 |
不可 |
|
Oracle Cluster Registry ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。 |
動的 |
動的 |
TCP |
可 |
Oracle Clusterwareデーモン(CRSD) Oracle Clusterwareデーモンのノード間接続。ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。 |
動的 |
動的 |
TCP |
可 |
Oracle Connection Manager OracleクライアントからOracle Connection Managerへの接続用リスニング・ポートです。Oracle Connection Managerは、インストール後にNETCAを使用して構成することができます。 |
1630 |
1630 |
TCP |
不可 |
Oracle Containers for J2EE (OC4J)。 CRSエージェントは、ローカルにポート8888を使用して、コンテナのライフサイクルを管理します。 |
8888 |
8888 |
TCP |
該当なし |
Oracle Data Guard Oracle Net Listenerポートを共有し、インストール中に構成されます。このポートを再構成するには、Oracle Net Configuration Assistant(NETCA)を使用して、リスナーを再構成します。 |
1521(リスナーと同じ) |
使用可能な任意のポートに手動で変更可能 |
TCP |
不可 |
Oracle Event Manager(EVM) Oracle Clusterwareのイベントを生成します。ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。 |
動的 |
動的 |
TCP |
可 |
Oracleグリッド・プロセス間通信(GIPCD) 冗長インターコネクトの使用を有効にするサポート・デーモン。 |
42424 |
動的 |
TCP |
可 |
Oracleグリッド・ネーミング・サービス(GNSD) Oracleグリッド・ネーミング・サービス・デーモンは、クラスタmDNSと外部DNSサーバー間のゲートウェイを提供します。gnsdプロセスは、クラスタ内で名前解決を実行します。 |
53(パブリック)、 動的(インターコネクト) |
53(パブリック)、 動的(インターコネクト) |
TCP (パブリック)、 TCP(インターコネクト) |
不可 |
Oracle高可用性サービス・デーモン(OHASD) Oracle高可用性サービス(OHAS)デーモンによってOracle Clusterwareスタックが起動されます。 |
42424 |
動的 |
TCP |
可 |
Oracle Net Listener Oracleクライアントは、Oracle Net Servicesを使用してデータベースに接続できます。このポートは、インストール中に構成できます。このポートを再構成するには、NETCAを使用します。 |
1521 |
ポート番号は、次の使用可能なポートに変更されます。 使用可能な任意のポートに手動で変更可能です。 |
TCP |
不可 |
Oracle Notification Services(ONS) ONS用のポートで、Fast Application Notification(FAN)イベントに関する情報の通信を行うためのサービスの公開およびサブスクライブに使用されます。FAN通知プロセスでは、クラスタ・サーバーが使用不可になるか、またはネットワーク・インタフェースに障害が発生した場合にOracle Databaseが発行するシステム・イベントが使用されます。 ONSポートを変更するにはsrvctlを使用します。 |
6100(ローカル) 6200(リモート) |
手動構成 |
TCP |
不可 |
Oracle Real Application Clusters ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。 |
動的 |
動的 |
TCP |
可 |
Microsoftトランザクション・サーバー用のOracleサービス Microsoft Transaction Server用のポート番号は、特定のサーバーにMicrosoft Transaction Serverを初めてインストールする際に、Oracle Universal Installer (OUI)により自動的に構成されます。ソフトウェアを同じサーバーの複数のOracleホームにインストールする場合、OUIはすべてのインストールに同じポート番号を使用します。 ほとんどの場合、ポート番号を再構成する必要はありません。このポート番号の変更方法は、Oracle Services for Microsoft Transaction Serverポートの変更を参照してください。 |
動的 |
49152-65535 |
TCP |
不可 |
Oracle XML DB - FTP アプリケーションがFTPリスナーからOracle Databaseにアクセスする必要がある場合は、Oracle XML DB FTPポートが使用されます。このポートはインストール中に構成されますが、後で表示することはできません。 このポート番号を変更する方法については、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。 |
0 |
手動構成 |
FTP |
不可 |
Oracle XML DB- HTTP WebベースのアプリケーションがHTTPリスナーからOracle Databaseにアクセスする必要がある場合は、Oracle XML DB HTTPポートが使用されます。このポートはインストール中に構成されますが、後で表示することはできません。 このポート番号を変更する方法については、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。 |
0 |
手動構成 |
HTTP |
不可 |
関連項目:
Oracle Management Agentポートの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。