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Oracle® Spatial and Graph開発者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B72470-07
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7 線形参照システム

線形参照は、属性またはイベントと線形フィーチャの位置または一部分の関連付けを自然かつ有効に実現します。線形参照は、高速道路、鉄道、公共輸送路などの輸送アプリケーション、およびガソリンや石油の流通ルートなどの公共事業アプリケーションで広く使用されています。線形参照の主なメリットは、2つのパラメータ(経度/緯度またはx/y で表すデカルト領域)のかわりに、1つのパラメータ(通常メジャーという)によって、線形フィーチャに属性およびイベントを位置付けできることです。線形フィーチャでは、開始位置および終了位置を明示的に格納しなくても、線形フィーチャに沿ってそれらの位置を指定することによって、線形フィーチャを動的に参照および作成できます。

Spatial and Graphの線形参照システム(LRS)Application Program Interface (API)は、地図製作レベルでのLRS機能をサーバー側に提供します。線形メジャー情報は、Spatial and Graphのジオメトリ構造体に直接統合されます。Spatial and GraphのLRS APIは、動的セグメントをサポートし、すべての座標系の線形参照メソッドおよびモデルに対し、サード・パーティまたは中間層アプリケーション開発の基礎として機能します。

「LRSファンクションの例」にLRSの例を示します。ただし、この例の示す概要を理解するためにも、この章のその他の項をはじめにお読みください。

LRSファンクションおよびLRSプロシージャのリファレンス情報については、「SDO_LRSパッケージ(線形参照システム)」を参照してください。

この章には次の項が含まれます。