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Oracle® Spatial and Graph開発者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B72470-07
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6.1 用語および概念

この項では、Oracle Spatial and Graphでサポートされる座標系に関連する重要な用語および概念について説明します。

6.1.1 座標系(空間参照システム)

座標系(空間参照システム)は、座標を位置に割り当て、そのような座標間の関連を確立するための手段を提供します。これによって、実際の空間における位置表現として、座標を変換することが可能になります。

座標参照系という用語の意味は、Spatial and Graphでの「座標系」と同じであり、この2つの用語は区別なく使用されます。European Petroleum Survey Group(EPSG)の規格とドキュメントでは、通常は、座標参照系という用語が使用されています。(EPSGでは、「座標系」という用語に独自の意味があります。詳細は、「SDO_COORD_SYS表」を参照してください。)

6.1.2 デカルト座標

デカルト座標は、指定した基点からの点の位置を、2次元または3次元空間の相互に直交する軸を関連付けて測定する座標です。

6.1.3 測地座標(地理座標)

測地座標(地理座標)は、角度を持つ座標(経度および緯度)であり、球体の極点の座標と密接に関連し、また、地球上の特定の測地データに関連付けて定義されます(「測地データ」を参照)。測地座標のサポートの詳細は、「測地座標のサポート」を参照してください。

6.1.4 投影座標

投影座標は、地表の点を平面に数学的にマップした結果である平面的なデカルト座標です。このような数学的マッピングは、それぞれ異なる目的に使用されます。

6.1.5 ローカル座標

ローカル座標は、非地球(非地理参照)座標系のデカルト座標です。Spatial and Graphでのローカル座標のサポートについては、「ローカル座標のサポート」を参照してください。

6.1.6 測地データ

測地データ(データ)は、楕円体をシフトおよび回転し、通常は地表を部分的または全体的に近似する扁平回転楕円体として、地球の形を表現する手段で、測地座標系の基準になります。

それぞれの測地座標系は、データに基づきます。

6.1.7 変換

変換は、ある座標系から別の座標系へ座標を変換します。

座標系が地理参照座標系である場合、変換はデータ変換を伴う場合があります。データ変換は、ある測地データから別の測地データへ測地座標を変換します。通常、参照する楕円体の形、方向および中心が変化します。