HTMLマークアップ・テキストを出力します。
有効にするには、動的レポート出力の値を変更するSET MARKUPコマンドを、問合せ出力を生成する文の前に指定する必要があります。問合せ出力を生成する最初の文によって、HEAD設定、TABLE設定などのSET MARKUPによって影響を受ける情報の出力がトリガーされます。後続のSET MARKUPコマンドは、すでにレポートに送信されている情報には影響を与えません。
SET MARKUPは、SQL*Plusの出力をHTML形式にエンコードすることを指定するのみです。スプール・ファイルの作成、ファイル名の指定およびファイルへのHTML出力の書込みを開始するには、SET MARKUP HTML ON SPOOL ONおよびSQL*PlusのSPOOLコマンドを使用する必要があります。SET MARKUPのオプションと動作は、SQLPLUS -MARKUPと同じです。
詳細は、「MARKUPオプション」を参照してください。使用例は、「SET MARK[UP] HTML [ON | OFF] [HEAD text] [BODY text] [TABLE text] [ENTMAP {ON | OFF}] [SPOOL {ON | OFF}] [PRE[FORMAT] {ON | OFF}]」および「 SQL*PlusからのHTMLレポートの生成」を参照してください。
MARKUPオプションの状態を表示するには、SHOW MARKUPコマンドを使用します。
例
次に、SET MARKUP HTMLコマンドを使用し、HTMLマークアップ・テキストを指定したファイルにスプールするスクリプトを示します。
注意:
SET MARKUPの例では、コマンドは、行継続文字「–」および空白を使用して読みやすいようにレイアウトされています。通常、コマンド・オプションは連結して入力されます。
任意のテキスト・エディタを使用して、レポート用のHTMLオプションおよび問合せの設定に必要なコマンドを入力します。
SET MARKUP HTML ON SPOOL ON HEAD "<TITLE>SQL*Plus Report</title> - <STYLE TYPE='TEXT/CSS'><!--BODY {background: ffffc6} --></STYLE>" SET ECHO OFF SPOOL employee.htm SELECT FIRST_NAME, LAST_NAME, SALARY FROM EMP_DETAILS_VIEW WHERE SALARY>12000; SPOOL OFF SET MARKUP HTML OFF SET ECHO ON
このスクリプトにはSQL*Plusコマンドが含まれるため、バッファから/(スラッシュ)を使用すると正常に実行されません。テキスト・エディタでスクリプトを保存し、STARTを使用して次のように実行します。
START employee.sql
HTMLスプール・ファイルemployee.htmの書込みと同様に、SET TERMOUTがONにデフォルト設定されているため、出力は画面にも表示されます。Webブラウザにスプール・ファイルemployee.htmを表示できます。次のように表示されるはずです。