SQL*Plus互換性マトリックスに、各SQL*Plusの互換性の設定によって影響を受ける動作を示します。SQL*Plusの互換性モードは、3つの方法で設定できます。
SET SQLPLUSCOMPATIBILITYコマンドを、サイトまたはユーザーのプロファイル内に含めることができます。インストール時には、glogin.sqlにSET SQLPLUSCOMPATIBILITY設定はありません。したがって、デフォルトの互換性は12.1です。
起動時に、SQLPLUS -C[OMPATIBILITY] {x.y[.z]}コマンド引数を使用して、そのセッションの互換性モードを設定できます。
セッション中に、SET SQLPLUSCOMPATIBILITY {x.y[.z]}コマンドを使用して、セッションに必要なSQL*Plusの動作を設定できます。
次の表に、動作が変更されるSQL*Plusのリリース、およびそのように動作させるためのSQLPLUSCOMPATIBILITYの最小値を示します。たとえば、VARIABLEコマンドを以前のように動作させるには、9.0.1より前のバージョンのSQL*Plusを使用するか、SQLPLUSCOMPATIBILITYに9.0.1より小さい値を使用する必要があります。SQLPLUSCOMPATIBILITYに設定できる最も低い値は7.3.4です。
表12-6 互換性マトリックス
値 | 結果 | 使用可能なバージョン |
---|---|---|
>=10.1 |
SHOW ERRORSは、Oracle Database 10gでのみ使用可能な新しい列を使用して、PL/SQLエラー・メッセージをソートします。 |
10.1 |
>=10.1 |
SPOOLオプションCREATE、REPLACEおよびSAVEが追加されました。これらのオプションは、一部のプラットフォームでファイル名の解析に影響する場合があります。 |
10.1 |
>=10.1 |
SET SQLPROMPT |
10.1 |
>=10.1 |
空白文字は、引用符で囲むとWindowsファイル名に使用できます。その他の特殊句読記号には、現在Windowsでは使用できないものもあります。 |
10.1 |
>=10.1 |
10.1 |
|
<10.1 |
/*コメントをエコー表示する場合は廃止されたDOC>プロンプトを使用します。 |
10.1 |
>= 9.2 |
FOLD_AFTERで定義される幅の広い列が、新しい行の先頭に表示されます。その他の場合は、前の行の終わりに想定された幅よりも小さい幅で不適切に挿入されます。 |
9.2. |
>= 9.0 |
SQL文のスラッシュ(/)の前の空白は無視され、スラッシュはSQL文の実行とみなされます。その他の場合は、スラッシュはSQL文の一部(除算記号など)として扱われます。 |
9.0.1.4. |
>= 9.0 |
NCHARおよびNVARCHAR2型に指定する長さは文字です。その他の場合は、長さはキャラクタ・セットに応じてバイトまたは文字を表します。 |
9.0.1 |