ここで説明する環境変数は、SQL*Plusが使用するファイルの位置またはパスを指定します。SQL*Plusの動作に影響する他の環境変数については、『Oracle Database管理者リファレンス』を参照してください。
表2-1 SQL*Plusに影響するパラメータまたは環境変数
パラメータまたは変数 | 説明 |
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UNIXおよびLinux上のライブラリの検索に使用するパスを指定する環境変数。一部のオペレーティング・システムでは別の名前(Apple Mac OSでのDYLD_LIBRARY_PATH、IBM/AIX-5LでのLIBPATH、HP-UXでのSHLIB_PATHなど)である場合があります。Windowsオペレーティング・システムでは使用できません。 例 $ORACLE_HOME/lib |
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接続文字列を指定するWindows環境変数。UNIXのTWO_TASKと同じ機能を実行します。 |
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グローバリゼーション機能を指定する環境変数。 例 american_america.utf8 |
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SQL*Plusのインストール場所を指定する環境変数。SQL*Plusにより、メッセージ・ファイルの配置場所を指定するためにも使用されます。 例: d:\oracle\10g /u01/app/oracle/product/v10g |
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使用するデータベース・エディションを指定する環境変数。CONNECTまたはSQLPLUSコマンドのオプション(edition=value)を使用してエディションを指定した場合は、ORA_EDITIONではなくこのオプションが使用されます。CONNECTまたはSQLPLUSコマンドのオプションあるいはORA_EDITIONでエディションを指定しない場合、SQL*Plusはデフォルトのエディションに接続します。 ORA_EDITIONが設定されると、セッション内で後続のSTARTUPコマンドがORA-38802エラーとなります。これを修正するには、ORA_EDITIONを設定解除し、再度データベースに接続してこれを停止し、さらにもう一度データベースを起動する必要があります。 |
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SQL*Plusリリース2(10.2)のNLSデータおよびユーザーのブート・ファイルの位置を指定する環境変数。デフォルトの位置は$ORACLE_HOME/nls/dataです。Oracle9iおよびOracle10gの両方を使用するシステム、またはアップグレードされたシステムの場合は、10g用にORA_NLS10、9i用にORA_NLS33を設定する必要があります。Oracle9iでは、デフォルトのNLSの位置は$ORACLE_HOME/common/nls/admin/dataでした。 |
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SQLスクリプトの位置を指定する環境変数。SQL*PlusがORACLE_PATHでスクリプト・ファイルを検出できない場合、またはORACLE_PATHが設定されていない場合は、現行の作業ディレクトリが検索されます。 Windowsでは使用しません。 |
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データベース・インスタンスを指定する環境変数(オプション)。 |
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実行可能ファイルおよびWindowsのDLLを検索するパスを指定する環境変数。通常は、ORACLE_HOME/binを含めます。 |
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SQLスクリプトの位置を指定する環境変数またはWindowsレジストリ・エントリ。SQL*Plusでは、カレント・ディレクトリ、次にSQLPATHで指定されたディレクトリ、SQLPATHディレクトリのサブディレクトリの順に、SQLスクリプト(login.sqlを含む)が検索されます。SQLPATHは、コロンで区切られたディレクトリのリストです。UNIX版のインストールでは、デフォルト値は設定されません。 Windows版では、SQLPATHがインストール時にレジストリ・エントリに定義されます。SQLPATHレジストリ・エントリの詳細は、「SQLPATHレジストリ・エントリ」を参照してください。 |
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tnsnames.oraファイルの位置を指定する環境変数。この環境変数を指定しない場合は、$ORACLE_HOME/network/adminが使用されます。 例 h:\network /var/opt/oracle |
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接続文字列を指定するUNIX環境変数。データベースを指定しない接続は、TWO_TASKに指定したデータベースに接続されます。 例 TWO_TASK=MYDB export TWO_TASK sqlplus hr これは、次のように解釈されます。 sqlplus hr@MYDB |
SQLPATHレジストリ・エントリは、SQLスクリプトの位置を指定します。SQL*Plusでは、カレント・ディレクトリ、次にSQLPATHレジストリ・エントリで指定されたディレクトリ、SQLPATHディレクトリのサブディレクトリの順に、SQLスクリプトが検索されます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\HOME0レジストリ・サブキー(または、ORACLE_HOMEに関連付けられているHOMEnディレクトリ)には、SQLPATHレジストリ・エントリが含まれます。SQLPATHは、デフォルト値ORACLE_HOME\DBSを使用して作成されます。SQLPATHの有効な値として、任意のドライブの任意のディレクトリを指定できます。
SQLPATHレジストリ・エントリを設定する場合に、ディレクトリをセミコロン(;)で区切って複数指定することもできます。次に例を示します。
c:\oracle\ora12\database;c:\oracle\ora12\dbs