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SQL*Plus®ユーザーズ・ガイドおよびリファレンス
リリース1 (12.1)
B71396-03
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SQL*Plusの環境変数

ここで説明する環境変数は、SQL*Plusが使用するファイルの位置またはパスを指定します。SQL*Plusの動作に影響する他の環境変数については、『Oracle Database管理者リファレンス』を参照してください。

表2-1 SQL*Plusに影響するパラメータまたは環境変数

パラメータまたは変数 説明

LD_LIBRARY_PATH

UNIXおよびLinux上のライブラリの検索に使用するパスを指定する環境変数。一部のオペレーティング・システムでは別の名前(Apple Mac OSでのDYLD_LIBRARY_PATH、IBM/AIX-5LでのLIBPATH、HP-UXでのSHLIB_PATHなど)である場合があります。Windowsオペレーティング・システムでは使用できません。

$ORACLE_HOME/lib 

LOCAL

接続文字列を指定するWindows環境変数。UNIXのTWO_TASKと同じ機能を実行します。

NLS_LANG

グローバリゼーション機能を指定する環境変数。

american_america.utf8

ORACLE_HOME

SQL*Plusのインストール場所を指定する環境変数。SQL*Plusにより、メッセージ・ファイルの配置場所を指定するためにも使用されます。

例:

d:\oracle\10g
/u01/app/oracle/product/v10g

ORA_EDITION

使用するデータベース・エディションを指定する環境変数。CONNECTまたはSQLPLUSコマンドのオプション(edition=value)を使用してエディションを指定した場合は、ORA_EDITIONではなくこのオプションが使用されます。CONNECTまたはSQLPLUSコマンドのオプションあるいはORA_EDITIONでエディションを指定しない場合、SQL*Plusはデフォルトのエディションに接続します。

ORA_EDITIONが設定されると、セッション内で後続のSTARTUPコマンドがORA-38802エラーとなります。これを修正するには、ORA_EDITIONを設定解除し、再度データベースに接続してこれを停止し、さらにもう一度データベースを起動する必要があります。

ORA_NLS10

SQL*Plusリリース2(10.2)のNLSデータおよびユーザーのブート・ファイルの位置を指定する環境変数。デフォルトの位置は$ORACLE_HOME/nls/dataです。Oracle9iおよびOracle10gの両方を使用するシステム、またはアップグレードされたシステムの場合は、10g用にORA_NLS10、9i用にORA_NLS33を設定する必要があります。Oracle9iでは、デフォルトのNLSの位置は$ORACLE_HOME/common/nls/admin/dataでした。

ORACLE_PATH

SQLスクリプトの位置を指定する環境変数。SQL*PlusがORACLE_PATHでスクリプト・ファイルを検出できない場合、またはORACLE_PATHが設定されていない場合は、現行の作業ディレクトリが検索されます。

Windowsでは使用しません。

ORACLE_SID

データベース・インスタンスを指定する環境変数(オプション)。

PATH

実行可能ファイルおよびWindowsのDLLを検索するパスを指定する環境変数。通常は、ORACLE_HOME/binを含めます。

SQLPATH

SQLスクリプトの位置を指定する環境変数またはWindowsレジストリ・エントリ。SQL*Plusでは、カレント・ディレクトリ、次にSQLPATHで指定されたディレクトリ、SQLPATHディレクトリのサブディレクトリの順に、SQLスクリプト(login.sqlを含む)が検索されます。SQLPATHは、コロンで区切られたディレクトリのリストです。UNIX版のインストールでは、デフォルト値は設定されません。

Windows版では、SQLPATHがインストール時にレジストリ・エントリに定義されます。SQLPATHレジストリ・エントリの詳細は、「SQLPATHレジストリ・エントリ」を参照してください。

TNS_ADMIN

tnsnames.oraファイルの位置を指定する環境変数。この環境変数を指定しない場合は、$ORACLE_HOME/network/adminが使用されます。

h:\network 
/var/opt/oracle

TWO_TASK

接続文字列を指定するUNIX環境変数。データベースを指定しない接続は、TWO_TASKに指定したデータベースに接続されます。

TWO_TASK=MYDB
export TWO_TASK
sqlplus hr

これは、次のように解釈されます。

sqlplus hr@MYDB

SQLPATHレジストリ・エントリ

SQLPATHレジストリ・エントリは、SQLスクリプトの位置を指定します。SQL*Plusでは、カレント・ディレクトリ、次にSQLPATHレジストリ・エントリで指定されたディレクトリ、SQLPATHディレクトリのサブディレクトリの順に、SQLスクリプトが検索されます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\HOME0レジストリ・サブキー(または、ORACLE_HOMEに関連付けられているHOMEnディレクトリ)には、SQLPATHレジストリ・エントリが含まれます。SQLPATHは、デフォルト値ORACLE_HOME\DBSを使用して作成されます。SQLPATHの有効な値として、任意のドライブの任意のディレクトリを指定できます。

SQLPATHレジストリ・エントリを設定する場合に、ディレクトリをセミコロン(;)で区切って複数指定することもできます。次に例を示します。

c:\oracle\ora12\database;c:\oracle\ora12\dbs

SQLPATHレジストリ・エントリの編集方法の説明は、レジストリ・エディタのヘルプ・システムを参照してください。