構文
SHO[W] option
optionには、次の項または句を1つ指定します。
system_variable ALL BTI[TLE] CON_ID CON_NAME EDITION ERR[ORS] [ { FUNCTION | PROCEDURE | PACKAGE | PACKAGE BODY | TRIGGER | VIEW | TYPE | TYPE BODY | DIMENSION | JAVA CLASS } [schema.]name] LNO PARAMETER[S] [parameter_name] PDBS PNO RECYC[LEBIN] [original_name] REL[EASE] REPF[OOTER] REPH[EADER] SGA SPOO[L] SPPARAMETER[S] [parameter_name] SQLCODE TTI[TLE] USER XQUERY
SQL*Plusシステム変数の値または現行のSQL*Plus環境を表示します。SHOW SGAの場合は、DBA権限でのログインが必要です。
項
system_variable
SETコマンドによって設定される任意のシステム変数を指定します。
ALL
ERRORSおよびSGAを除いて、SHOWのすべてのオプション設定がアルファベット順に表示されます。
CON_ID
統合データベースに接続している場合は接続先のコンテナのIDが表示されます。非統合データベースに接続している場合にこのコマンドを発行すると、0が戻されます。
CON_NAME
統合データベースに接続している場合は接続先のコンテナの名前が表示されます。非統合データベースの場合、Non Consolidatedが戻されます。
EDITION
既存のデータベース・サービスのエディション属性が表示されます。
BTI[TLE]
現行のBTITLE定義が表示されます。
ERR[ORS] [{FUNCTION | PROCEDURE | PACKAGE | PACKAGE BODY | TRIGGER | VIEW | TYPE | TYPE BODY | DIMENSION | JAVA CLASS} [schema.]name]
ストアド・プロシージャ(ストアド・ファンクション、プロシージャおよびパッケージを含む)のコンパイル・エラーが表示されます。CREATEコマンドを使用してストアド・プロシージャを作成した後で、ストアド・プロシージャにコンパイル・エラーが検出されると、メッセージが表示されます。エラーを表示するには、SHOW ERRORSを使用します。
引数を指定しないでSHOW ERRORSのみを指定すると、SQL*Plusは最後に作成または変更されたストアド・プロシージャに対するコンパイル・エラーを表示します。PL/SQLストアド・プロシージャのタイプ(ファンクション、プロシージャ、パッケージ、パッケージ本体、トリガー、ビュー、型、型本体、ディメンションまたはJavaクラス)および名前を指定すると、SQL*Plusは、そのストアド・プロシージャのエラーを表示します。コンパイル・エラーの詳細は、『PL/SQL ユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。
schemaには、名前付きオブジェクトが含まれています。schemaを省略すると、SHOW ERRORSはオブジェクトが現行のスキーマ内にあるとみなします。
SHOW ERRORSの出力には、エラーの行番号および列番号(LINE/COL)と同時にエラーそのもの(ERROR)も表示されます。LINE/COLおよびERRORのデフォルトの幅は、それぞれ8および65です。デフォルトの幅は、COLUMNコマンドを使用して変更できます。
LNO
カレント行の番号(表示出力またはスプール出力(あるいはその両方)の現行ページの中の位置)が表示されます。
PARAMETERS [parameter_name]
1つ以上の初期化パラメータに対して、現行の値を表示します。このコマンドの後の文字列を使用して、その文字列を含む名前のパラメータのサブセットを参照できます。たとえば、次のように入力したとします。
SHOW PARAMETERS COUNT
NAME TYPE VALUE ------------------------------ ----- ----- db_file_multiblock_read_count integer 12 spin_count integer 0
コマンドに続く任意の文字列なしでSHOW PARAMETERSコマンドのみを指定すると、すべての初期化パラメータが表示されます。
出力結果は、接続しているOracle Databaseサーバーのバージョンおよび構成によって異なります。PARAMETERS句を使用するには、SELECT ON V_$PARAMETERオブジェクト権限が必要です。権限がない場合、次のメッセージが表示されます。
ORA-00942: table or view does not exist
PDBS
接続している統合データベース内のプラガブル・データベースの名前、ID、モードおよび制限ステータスが表示されます。非統合データベースに接続している場合はNULLが返されます。
PDBSオプションは、DBA権限でログインした場合のみ使用できます。DBA以外のユーザーがPDBSオプションの使用を試みると、ORA-00942: 「表またはビューが存在しません。」が戻されます。
PNO
RECYC[LEBIN] [original_name]
FLASHBACK BEFORE DROPコマンドでリカバリ可能なごみ箱内のオブジェクトを表示します。列名を記録したり、解読が容易でない問合せの出力結果を解釈する必要はありません。
SELECT * FROM USER_RECYCLEBIN
問合せによって、次の順序で表示される4つの列が戻されます。
列名 | 説明 |
---|---|
|
オブジェクト作成時に使用した元の名前を表示します。 |
|
ごみ箱内のオブジェクトの識別に使用する名前を表示します。 |
|
オブジェクトの型を表示します。 |
|
オブジェクトが削除された時刻を表示します。 |
出力列の書式はCOLUMNコマンドで設定できます。
DBAは、独自のuser_recyclebinビューを持っているため、このコマンドを実行して所有しているオブジェクトを表示できます。
REL[EASE]
SQL*PlusがアクセスしているOracle Databaseのリリース番号が表示されます。
REPF[OOTER]
REPH[EADER]
SPOO[L]
SGA
現行のインスタンスのシステム・グローバル領域に関する情報が表示されます。ユーザーはSELECT ON V_$SGAオブジェクト権限が必要です。この権限がない場合は、次のメッセージが表示されます。
ORA-00942: table or view does not exist
SPPARAMETERS [parameter_name]
SHOW PARAMETERSの場合(SHOW SPPARAMETERSがすべてのインスタンスの初期化パラメータの現行値を表示する場合を除く)。このコマンドの後の文字列を使用して、その文字列を含む名前のパラメータのサブセットを参照できます。
コマンドに続く任意の文字列なしでSHOW SPPARAMETERSコマンドのみを指定すると、すべてのインスタンスの初期化パラメータがすべて表示されます。
出力結果は、接続しているOracle Databaseサーバーのバージョンおよび構成によって異なります。SPPARAMETERS句を使用するには、SELECT ON V_$PARAMETERオブジェクト権限が必要です。
SQLCODE
SQL.SQLCODE(最新の操作のSQLリターン・コード)の値が表示されます。
TTI[TLE]
USER
SQL*Plusのアクセスで現在使用しているユーザー名が表示されます。/ AS SYSDBAで接続すると、SHOW USERコマンドで表示されます。
USER is "SYS"
XQUERY
XQUERY設定、BASEURI、CONTEXT、NODEおよびORDERINGの現行の値を示します。
xquery BASEURI "public/scott" CONTEXT "doc("test.xml")" NODE byreference ORDERING ordered
値が設定されない場合は、次の出力が表示されます。
xquery BASEURI "" CONTEXT "" NODE default ORDERING default
例
SGAの情報を表示するには、次のように入力します。
SHOW SGA
Total System Global Area 7629732 bytes Fixed Size 60324 bytes Variable Size 6627328 bytes Database Buffers 409600 bytes Redo Buffers 532480 bytes
次の例は、ストアド・プロシージャを作成し、そのコンパイル・エラーを表示する方法を示しています。
CONNECT SYSTEM/MANAGER CREATE PROCEDURE HR.PROC1 AS BEGIN :P1 := 1; END; /
Warning: Procedure created with compilation errors.
SHOW ERRORS PROCEDURE PROC1
NO ERRORS.
SHOW ERRORS PROCEDURE HR.PROC1
Errors for PROCEDURE HR PROC1: LINE/COL ERROR -------------------------------------------------------- 3/3 PLS-00049: bad bind variable 'P1'
AUTORECOVERYが使用可能かどうかを表示するには、次のように入力します。
SHOW AUTORECOVERY
AUTORECOVERY ON
接続しているコンテナのIDを表示するには、次のように入力します。
SHOW CON_ID
CON_ID ------------------------------ 1
接続しているコンテナの名前を表示するには、次のように入力します。
SHOW CON_NAME
CON_NAME ------------------------------ CDB$ROOT
接続している統合データベース内のプラガブル・データベースの名前、IDおよびモードを表示するには、次のように入力します。
SHOW PDBS
CON_ID CON_NAME OPEN MODE RESTRICTED ------ ---------- ------------ ----------- 2 PDB$SEED READ ONLY NO 3 CDB1_PDB1 READ WRITE NO
デフォルト・インスタンスの接続識別子を表示するには、次のように入力します。
SHOW INSTANCE
INSTANCE "LOCAL"
アーカイブ・ログの位置を表示するには、次のように入力します。
SHOW LOGSOURCE
LOGSOURCE "/usr/oracle90/dbs/arch"
CJ1およびABCが削除された場所に、FLASHBACKコマンドでリカバリ可能なオブジェクトを表示するには、次のように入力します。
SHOW RECYCLEBIN
ORIGINAL NAME RECYCLEBIN NAME OBJECT TYPE DROP TIME -------------- ------------------ ------------ -------------------- CJ1 RB$$29458$TABLE$0 TABLE 2003-01-22:14:54:07 ABC RB$$29453$TABLE$0 TABLE 2003-01-20:18:50:29
CJ1をリストアするには、次のように入力します。
FLASHBACK TABLE CJ1 TO BEFORE DROP;