環境変数NLS_LANGには3つの要素があり、各要素は、グローバリゼーション機能のサブセットを制御します。
選択したキャラクタ・セットが、オペレーティング・システムおよびキーボードでサポートされている必要があります。追加のサポート・ソフトウェアをインストールする必要がある場合もあります。NLS_LANGおよびサポート・ソフトウェアの詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。
SQL*Plusクライアントのロケール固有の動作を設定するには、NLSパラメータを使用します。これらのパラメータは、サーバーの初期化パラメータとしてなど、いくつかの方法で指定できます。サーバーの動作を制御する設定については、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。
NLS_LANGの構文は、次のとおりです。
NLS_LANG = language_territory.charset
languageには、Oracle Databaseのメッセージ、ソート順序および日と月の名前で使用される表記規則を指定します。たとえば、日本語のメッセージを受信するには、languageにJAPANESEを設定します。languageを指定しない場合は、デフォルトでAMERICANが設定されます。
territoryには、デフォルトの日付、通貨および数値の表記規則を指定します。たとえば、日本語地域の書式を使用するには、territoryにJAPANを設定します。territoryを設定しない場合は、languageの値からデフォルト値が導出され、AMERICAに設定されます。
SQL*Plusコマンドラインでは、charsetに、SQL*Plusがデータ処理で使用するキャラクタ・セット・コードを指定します。一般的に、ユーザー端末のキャラクタ・セット・コードに適したコードを指定します。矛盾する組合せを設定できますが、動作はしません。たとえば、次のように西ヨーロッパのキャラクタ・セットを使用しながら、日本語をサポートすることはできません。
NLS_LANG=JAPANESE_JAPAN.WE8DEC
ただし、日本語はUnicodeキャラクタ・セットを使用してサポートできます。次に例を示します。
NLS_LANG=JAPANESE_JAPAN.UTF8