デフォルト: デフォルト値は設定されていません。
用途
構文および説明
SQLFILE=[directory_object:]file_name
file_name
には、インポート・ジョブが、ジョブで実行するDDLを書き込むファイル名を指定します。そのSQLは、実際には実行されず、ターゲット・システムも変更されません。ファイルは、他のdirectory_object
が明示的に指定されないかぎり、DIRECTORY
パラメータに指定されたディレクトリ・オブジェクトに書き込まれます。このパラメータで指定した名前と一致する名前を持つ既存のファイルはすべて上書きされます。
パスワードは、SQLファイルに含まれないことに注意してください。たとえば、実行したDDLにCONNECT
文が含まれている場合、この文はコメントで置き換えられ、スキーマ名のみが表示されます。次の例では、ダッシュ(--)の後に続くのがコメントです。また、hr
というスキーマ名は表示されていますが、パスワードは表示されていません。
-- CONNECT hr
したがって、SQLファイルは、実行する前に、コメントを示すダッシュを削除し、hr
スキーマのパスワードを追加して編集する必要があります。
StreamsなどのOracle Databaseオプションでは、無名PL/SQLブロックがSQLFILE
出力に出現することがあります。これらは、直接実行しないでください。
制限事項
SQLFILE
が指定されている場合、CONTENT
パラメータは、ALL
またはDATA_ONLY
のいずれかに設定されていると無視されます。
Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)を使用してSQLファイルへのデータ・ポンプ・インポートを実行する場合、SQLFILE
パラメータでは、Oracle ASMの+表記法を使用せずにディレクトリ・オブジェクトを指定する必要があります。つまり、SQLファイルはディスク・ファイルに書き込まれ、Oracle ASMの記憶域には書き込まれません。
SQLFILE
パラメータは、QUERY
パラメータと組み合せて使用することはできません。
例
次に、SQLFILE
パラメータの使用例を示します。この例では、ExportのFULL
パラメータで示した例を実行して、expfull.dmp
ダンプ・ファイルを作成できます。「FULL」を参照してください。
> impdp hr DIRECTORY=dpump_dir1 DUMPFILE=expfull.dmp SQLFILE=dpump_dir2:expfull.sql
SQLファイルexpfull.sql
は、dpump_dir2
に書き込まれます。