用途
現在の削除ポリシーに従って、カレントADRホーム内の診断データを削除します。削除が予定されているADRの内容のみが削除されます。
ADR内の診断データにはデフォルトのライフサイクルが設定されています。たとえば、インシデントおよび問題に関する情報は1年後に削除されますが、関連するダンプ・ファイル(ダンプ)はわずか30日後に削除されます。
Oracle Databaseなどの一部のオラクル社の製品では、ライフ・サイクルの終了時に診断データが自動的に削除されます。その他の製品やコンポーネントでは、このコマンドを使用して診断データを手動で削除する必要があります。また、このコマンドで、自動削除される予定のデータも削除できます。
SHOW CONTROLコマンドでは、存続期間が短いADRの内容と存続期間が長いADRの内容に対して、デフォルトの削除ポリシーが表示されます。
構文および説明
purge [-i {id | start_id end_id} | -age mins [-type {ALERT|INCIDENT|TRACE|CDUMP|HM|UTSCDMP}]]
表17-9に、PURGE
のフラグを示します。
表17-9 PURGEコマンドのフラグ
フラグ | 説明 |
---|---|
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特定のインシデントID( |
|
|
|
削除する診断データのタイプを指定します。 次のタイプを指定できます。
|
例
この例では、デフォルトの削除ポリシーに基づいて、カレントADRホーム内のすべての診断データを削除します。
purge
この例では、123から456の間のすべてのインシデントについて、診断データをすべて削除します。
purge -i 123 456
この例では、過去1時間より前のすべてのインシデント・データを削除します。
purge -age 60 -type incident
注意:
PURGE
は、複数のADRホームが設定されている場合には機能しません。1つのADRホームの設定については、「ADRCIコマンドを使用する前のADRCIホームパスの設定」を参照してください。