SQL*Loaderは、外部ファイルからOracle Databaseの表にデータをロードします。強力なデータ解析エンジンによって、あらゆるデータ形式のデータファイルに対応できます。SQL*Loaderを使用して、次のことが可能です。
データ・ファイルがデータベースと異なるシステム上にある場合のネットワークを介したデータのロード。
同一のロード・セッションでの複数のデータ・ファイルからのデータのロード。
同一のロード・セッションでの複数の表へのデータのロード。
データのキャラクタ・セットの指定。
ロード・データの選択(レコード値に基づいたロード)。
ロード前の、SQL関数を使用したデータ処理。
指定した列に対する、一意の順序キーの生成。
オペレーティング・システムのファイル・システムを使用したデータ・ファイルへのアクセス。
ディスク、テープまたはNamed Pipeからのデータのロード。
高度なエラー・レポートの生成による、トラブルシューティングの支援。
複合オブジェクト・リレーショナル・データの任意のロード。
セカンダリ・データ・ファイルを使用した、LOBおよびコレクションのロード。
従来型ロード、ダイレクト・パス・ロードまたは外部表ロードの使用。詳細は、「従来型パス・ロード、ダイレクト・パス・ロードおよび外部表ロード」を参照してください。
SQL*Loaderは、制御ファイルを指定する場合と指定しない場合の2つの方法で使用できます。制御ファイルは、SQL*Loaderの動作と、ロードに使用される1つ以上のデータ・ファイルを制御します。制御ファイルを使用すると、ロード操作を詳細に制御できるため、より複雑なロード環境に対応できます。ただし、単純なロードでは、制御ファイルを指定せずにSQL*Loaderを使用できます(これはSQL*Loaderエクスプレス・モードと呼ばれます)。詳細は、「SQL*Loaderエクスプレス」を参照してください。
SQL*Loaderの出力先は、データがロードされるOracle Database、ログ・ファイル、不良ファイル(拒否されたレコードが存在する場合)で、廃棄ファイルに出力される場合もあります。
図7-1に、制御ファイルを使用する標準的なSQL*Loaderセッションのフローの例を示します。