デフォルト: デフォルト値は設定されていません。
用途
インポートで使用されるシステム変更番号(SCN)を指定して、フラッシュバック・ユーティリティを使用可能にします。
構文および説明
FLASHBACK_TIME="TO_TIMESTAMP()"
指定された時刻に最も近いSCNを検出し、このSCNを使用してフラッシュバック・ユーティリティを使用可能にします。インポート操作は、このSCNまでの一貫性のあるデータを使用して実行されます。TO_TIMESTAMP
の値は引用符で囲まれるため、パラメータ・ファイルに記述することをお薦めします。詳細は、「データ・ポンプ・コマンドラインでの引用符の使用」を参照してください。
注意:
ロジカル・スタンバイ・システムでは、ロジカル・スタンバイによってSCNが選択されるため、FLASHBACK_TIME
パラメータは無視されます。ロジカル・スタンバイ・データベースの詳細は、『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください。
制限事項
このパラメータは、NETWORK_LINK
パラメータも指定されている場合にのみ有効です。
FLASHBACK_TIME
パラメータは、Oracle Databaseのフラッシュバック問合せ機能にのみ関係します。フラッシュバック・データベース、フラッシュバック削除およびフラッシュバック・データ・アーカイブには適用できません。
FLASHBACK_TIME
およびFLASHBACK_SCN
は、相互に排他的なパラメータです。
例
DBMS_FLASHBACK.ENABLE_AT_TIME
プロシージャで使用可能な形式で時刻を指定できます。たとえば、次の内容のパラメータ・ファイルflashback_imp.par
を作成したとします。
FLASHBACK_TIME="TO_TIMESTAMP('27-10-2012 13:40:00', 'DD-MM-YYYY HH24:MI:SS')"
次のコマンドを発行します。
> impdp hr DIRECTORY=dpump_dir1 PARFILE=flashback_imp.par NETWORK_LINK=source_database_link
インポート操作は、指定した時間に最も近いSCNと整合性のあるデータで実行されます。
関連項目:
フラッシュバックの使用方法の詳細は、『Oracle Database開発ガイド』を参照してください。