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Oracle® Databaseユーティリティ
12cリリース1 (12.1.0.2)
B71303-09
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論理インシデント・パッケージの作成

IPS CREATE PACKAGEコマンドの変形を使用して、論理パッケージ(パッケージ)を作成します。

インシデントに基づいてパッケージを作成するには、次の手順に従います。

  1. ADRCIを対話方式モードで開始し、ホームパスがADRベース・ディレクトリ階層内で正確なディレクトリを示していることを確認します。

    詳細は、「ADRCIの起動とヘルプの利用」および「ホームパス」を参照してください。

  2. ADRCIプロンプトで、次のコマンドを入力します。
    IPS CREATE PACKAGE INCIDENT incident_number
    

    たとえば、次のコマンドはインシデント3に基づいてパッケージを作成します。

    IPS CREATE PACKAGE INCIDENT 3
    

    ADRCIによって、次のような出力が生成されます。

    Created package 10 based on incident id 3, correlation level typical
    

    この論理パッケージに割り当てられたパッケージ番号は10です。

IPS CREATE PACKAGEコマンドのバリエーションを次に示します。

IPS CREATE PACKAGE

これは空のパッケージを作成します。IPS ADD INCIDENTまたはIPS ADD FILEの各コマンドを使用して、生成する前にパッケージに診断データを追加する必要があります。

IPS CREATE PACKAGE PROBLEM problem_ID

これは、パッケージを作成して、指定した問題ID(問題IDは整数)を参照するインシデントの診断情報を含めます。(問題IDは整数です。)表示されているレポートからインシデントの問題IDを取得するには、SHOW INCIDENT -MODE BRIEFコマンドを使用します。同じ問題IDを割り当てられたインシデントが数多く存在する場合もあるため、ADRCIは、90日を超えるインシデントを除き、この問題IDを持つインシデントで最初に発生した3つのインシデント(早期インシデント)と最後に発生した3つのインシデント(最新インシデント)の診断情報をパッケージに追加します。

注意:

早期インシデントと最新インシデントの数と90日の経過日数制限はデフォルト値であり、変更が可能です。詳細は、「IPS SET CONFIGURATION」を参照してください。

また、ADRCIによって、すでに追加されているインシデントに時間その他の基準で密接に相関付けられている他のインシデントが追加される場合もあります。

IPS CREATE PACKAGE PROBLEMKEY "problem_key"

これは、パッケージを作成し、指定した問題キーを参照するインシデントの診断情報を含めます。表示されているレポートから問題キーを取得するには、SHOW INCIDENTコマンドを使用します。同じ問題キーを割り当てられたインシデントが数多く存在する場合もあるため、ADRCIは、90日を超えるインシデントを除き、この問題キーを持つインシデントで最初に発生した3つの早期インシデントと最後に発生した3つの最新インシデントの診断情報のみをパッケージに追加します。

注意:

早期インシデントと最新インシデントの数と90日の経過日数制限はデフォルト値であり、変更が可能です。詳細は、「IPS SET CONFIGURATION」を参照してください。

また、ADRCIによって、すでに追加されているインシデントに時間その他の基準で密接に相関付けられている他のインシデントが追加される場合もあります。

問題キーに空白や引用符が含まれている場合、問題キーを一重引用符(')または二重引用符(")で囲む必要があります。

IPS CREATE PACKAGE SECONDS sec

これは、パッケージを作成し、sec秒前から現在までに発生したすべてのインシデントの診断情報を含みます。secは整数である必要があります。

IPS CREATE PACKAGE TIME 'start_time' TO 'end_time'

これは、パッケージを作成し、指定した時間範囲内で発生したすべてのインシデントの診断情報を含めます。start_timeおよびend_timeは、YYYY-MM-DD HH24:MI:SS.FF TZR書式で指定する必要があります。これは、NLS_TIMESTAMP_TZ_FORMAT初期化パラメータに対して有効なフォーマット文字列です。時間の小数(FF)部分はオプションで、HH24:MI:SSのデリミタにはコロンまたはピリオドを使用できます。

たとえば、次のコマンドは、2010年7月24日から7月30日に発生したインシデントを含むパッケージを作成します。

IPS CREATE PACKAGE TIME '2010-07-24 00:00:00 -07:00' to '2010-07-30 23.59.59 -07:00'